ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

最高の人生

2023-10-14 21:24:27 | Weblog
 学生時代にボランティア活動で障害のある方たちに出会い、福祉の世界に入って40年。一緒に活動した親友たちとのつきあいも同じ年月を経て。自分も含めて、福祉の学部ではなかった者たちが、卒業後それぞれに学び直し福祉のプロとなって、それぞれに実績を上げ活躍してきた仲間たち。いつだったか、最後はもう一度この仲間で一緒に活動をしたい、と語り合ったあの日。

 笑いの絶えないこの最高の仲間たちは、還暦を迎えた今も新たな活動へのチャレンジスピリッツを持ち続けていることを互いに確認し合い。全員が、それぞれが描いている想いを、ねがいの杜で実践してみないか?、と語りかけた。

 そんな日は本当に来るかもしれない。最高の仲間がいて、夢を実現するためにチャレンジして、その夢をひとつでも実現できたなら。

 最高の人生かもしれない。

バースデイプレゼント

2023-10-08 00:07:00 | Weblog
 ビジネス本を多読し、カンブリアとガイアを欠かさず見て、経営者のマインドや先駆的事業の開拓を目指してきたが、人生の目標達成ゴールが見えてきた頃から、情報収集や事業成長への貪欲さが急速に低下し、読書もドラマもミステリーばかりに目が行くようになった最近。

 作品のほとんどを読破した東野圭吾は、作家として晩秋に差し掛かったかと思えるほど、全盛期の鋭さが減退した昨今だが、最新作「あなたが誰かを殺した」は、エラリークイーンやヴァンダインを彷彿とさせる古典作品のテイスト。手掛かりが全てフェアな形で提示される、ノックスの十戒を遵守した正統派ミステリーにうならされた。

 20年前、有栖川有栖と綾辻行人が合作したドラマで、賞金を懸けて答えを募集した企画は、全ての手掛かりがフェアに提示された歴史に残る秀逸な企画だったが。以後、犯人を当てる類似企画を見たら、手掛かりの提示はなく、単にストーリー予想をするだけのつまらない企画が続いた。

 今日の日テレ何十周年企画の真犯人当て企画は、ちゃんとヒントの提示が伏線として提示され、全てが回収され、しかも涙を誘う、近年まれにみる秀作だった。主役の最後のひとこと、「来年も同じメンバー、同じストーリーでお会いしましょう」も素晴らしく、完璧な作品だった。

 自分のために贈られたバースデイプレゼントだったのだろうか。

スポットライト

2023-10-02 00:18:05 | Weblog
 人生で初めて見た朝ドラが、史上最高と評されていることが嬉しかったこの半年。最終3回の録画は消すことができず、今夜も見直してまた涙した。

 小説もドラマも、ミステリー以外は見ることがなかった自分が、あまり知られていない偉人について興味があり観た朝ドラ。理科嫌いだった少年期に教えて欲しかったと切に思う。一昨年の大河も然り、渋沢栄一を青年期に知っていたら、自分の人生が変わっていたかと思うドラマだった。

 そして。障害のある人たちと出会い、どんな重い障害があっても地域で暮らせることを目指して走り続けて40年。そのモデルを作り上げるという目標があと3年で完成を目前にして。

 吉沢亮くん、神木竜之介くん、そして主役を超えて見せた浜辺美波さんの演技に、舞台に戻りたい気持ちが震わされた。
 健康不安の問題もあり、実質あと3年で現在のポジションから引退を宣言。その後は全国困っている人のコンサルと、趣味の役者に打ち込むことで、後継者に納得してもらえるだろうか、と思うこの頃。





それは夢ではない

2023-10-02 00:16:27 | Weblog
 コロナ禍3年間、全る研修会がオンラインになり、対面できない寂しさを感じながらも、居ながらにしていろんな話しがき聴ける便利さに慣れていたところ。
4年ぶりに会場に集まってみたら、その熱気は荘厳ささえ感じた。週末2日、医療的ケア児を支えるみなさんが全国から集まり、夢のような時間だった。

 しかし……。どんな人が来ても、24時間年中無休の支援をする。強度行動障害であっても医療的ケアがあっても。それを愚直に20年続けてきたねがいのいえだけが他の国から来たのかと思うほど、日本全国、24時間支援も生涯暮らすホームも、超未来の話として語られていたことに、忸怩たる想いがやまず。

 24時間の生活支援と、ホームで地域生活を生涯支えることが不可能な夢ではないことを、来年は発表させてもらおう、と決めて帰ってきた。