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ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

行列の最終回

2025-03-30 22:31:51 | Weblog
 長らく見ていなかった「行列のできる法律相談所」。カンボジア学校プロジェクトの今を放送する企画に惹かれ、最終回スペシャルを見ました。

 有名大物タレントやプロの漫画家が、企画に賛同し無償で提供した絵を、オークションで資金を集めて、貧困で学校に通えない子どもの多い地域に学校を建てるという企画。発案者の島田紳助は、「世界中に学校は何万個も必要で、1個できたからといって何も変わらないかもしれない。それでも、ないよりはあったほうがいい」と語った。

 予想を覆して、目標額の数十倍の金額が集まり、カンボジアに16個もの学校が建てられた。その中心となった学校は今、住民が多く集まり、村から町へ繫栄し、国のモデル校となって、地域の発展に貢献している。

 前後編で放送されたこの企画を、とめどない涙を拭いながら視聴し、その感動、その想いを表現したくて、このブログを始めた。そして今日の放送、人気が高まり集まってきた住民に対して、子どもの受け入れが追いつかず、粗雑な仮設校舎を使っている学校へ、新たな校舎を作ってあげたいという想いから、16年ぶりに行われたオークション。再び涙ぐみながら視聴しました。

 代表作「あしたのジョー」で出品されたちばてつや氏は、つい数日前、NHKでも特集されていた番組の中で、戦争の記憶を作品の中で度々描いてきた、伝えずにいられなかった、と語られていました。

 忘れ得ぬ番組となった行列、こんないい番組をなぜ終わらせるのだろうか、次週からの番宣が少し流れましたが、長続きしそうにないなと感じました。ハートネットTVやバリバラもタレントを積極的に起用して、障害福祉を身近に感じさせてくれたけど、島田紳助や東野幸司が障害者の課題も取り上げてくれたなら、数倍の速さで社会を変えてくれるのではないかと、しみじみと想った夜。
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児童発達支援の卒園式

2025-03-25 23:30:25 | Weblog
児童発達支援とっとちゃんの卒園式は、これまでで一番多数の、5名の卒園児を祝う盛大な会でした。
平日にもかかわらず、全父兄が参加、パパの参加もあり、そして、その成長を見続けてきたスタッフからひとりひとりに送る言葉が、感動。そして更に、プログラムにないサプライズ、母への感謝状を、ひとりひとりに贈る言葉とともに手渡すのが、素晴らしい感動の時間。

子どもたちと一緒に成長してきたスタッフの成長も素晴らしく、それが子どもたちのおかげだとわかっていることもまた素晴らしい。

そんな祝いの風景を見て、時代は変わったなあとしみじみ思う。
幼児の療育は40年前からあったが、街の中心部や大病院にしかなく、多くの障害児家族がどこにも通えずに途方に暮れていた。そんな姿に深い悲しみを抱き、なんとかしたいと願っていた自分が、今はこんな場を提供できるようになった社会の変化に、感謝するばかり。

夜、NHKが「中島みゆき・旅立つ人に贈る名曲選」を放送。
TVには一切出なかった中島みゆきが、録画のみとはいえ、TVに映る機会が増え、多くの人に知ってもらえるのは嬉しいばかり。

最も好きな名曲「誕生」の一節、「生まれてきてくれてwelcome」は、
障害のある子に出会った全ての人の心に響く一節であることは間違いない。

こんな放送を見てしまったら、明日の夜はカラオケだろうか。


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気持ちを新たに

2024-12-31 20:26:26 | Weblog
湧き出るように次々と発生するTODOに追われて今年も一年が過ぎ。投稿する間もない目まぐるしさでしたが、民生委員の調査が終わったあたりで業務全般が落ち着いた感じ。

来年10月にオープンする6軒目のグループホームみのりそうの地鎮祭はつつがなく済み、30年経ってもお招きいただく、師匠ゆきわりそうのミュージックパーティーでは突然のスピーチを振られ、来春完成移転の生活介護、新やじろべえも完成間近。

猫の墓参りもできて、年末らしく過ごせました。
来年もよろしくお願いします。
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世界の政情から目を離せない日々

2024-11-10 22:18:37 | Weblog
 遂にこの結果になってしまった大統領選。世界は本当に歓迎しているのか?アメリカばかりが他国を支援するのはばかばかしいと公言、誰がどこから攻められても知ったことではないと言われたら、ウクライナだけではない、日本の安全も危うくなるだろうが。

 しかし、日本が自衛隊を戦えるように法改正するのは通らないだろうと、コメンテーターが軒並み答えていたのは、信じていいのだろうか?

 多くの人の切実な訴えによって長年かけてブラッシュアップされてきた障害の制度だが、国家の有事が起きれば、国の補助金で成り立っている我々の事業は吹き飛んでしまうかもと不安が尽きず。
世界の政情から目を離せない日が続く・・・
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爽快な会議

2024-10-31 23:26:59 | Weblog
 予想された通りの与党過半数割れも、野党が勝ったわけでもなく、何も決まらない国会で国政はかえって滞るとしたら、両者敗北と言える結果ではないかと思ったが。政策ごとに決が
分かれるとしたら、それは正しい民主主義なのでは。そもそも今まで、課題ごとに賛成反対あったはずなのに、選ばれた党の決議に全て従う構図がおかしかったのだと感じる。耳障りのいい野党の政策も、夫婦別性は賛成だが、経済政策の裏付けを何も語らず時給を上げて手取りを増やすという根拠のない主張に、それでは会社がもたないと経営者は思い。賛否はあくまで政策ごとにある。政策ごとに各党の賛否が分かれるこれからのほうが、健全で期待が持てるかも。

 結果が世界情勢を左右すると思うと、日本の状況以上に気になるアメリカ大統領選。弱い人を守る正しい人が勝って欲しいと願ってやまず。

 緊急で飛び込んできたケースは、同じ地域で、一緒に難しいケースを支援してきた事業所が、契約したデイサービスの時間のみならず、自宅で困った時にもすぐに駆けつけ支えてきた利用者だった。1軒の事業所では背負いきれない部分を分担する形で支援することになり、初めて参加した会議では、これからすべき役割を短時間で割り振りたちどころに今後のプランが決定。爽快な会議だった。

 実際に請け負えるという発言がどの事業所からも出されずに、何も決まらないまま時間を浪費する会議が多い中、困っている人に損益度外視の支援を最優先する、心を許し合った事業所仲間との連携は、熱くて温かい。仲間が真摯に向き合ってきたケースとあっては、ほっておくことはできないのは、言うまでもない。支援はこうでなければならない。

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そのあとの未来

2024-10-18 00:17:38 | Weblog
 西田敏行を初めて認識したのは中1の時に見たNHKの「坊ちゃん」、山嵐の役で主役を食う演技に、この役者は誰だろうと思った。2年後に、大河「花神」で山形狂介の役を見て本物だと思った。堂々たるブレークを果たした「池中玄太」の熱演は毎回涙もの、「翔ぶが如く」西郷隆盛で、鹿賀丈史の大久保利通と征韓論で対立する「両雄対決」は一言一句まで憶えている名シーン。

 幼い頃から毎週映画館に通い、小5の時には、あのスクリーンに出ると決めていた、と語る姿は、その道を迷わず歩む人間には定められた何かがあるのだろうと感じられる。並々ならぬ努力があったはずだと人が思うほど、本人はがんばった意識はなく、導かれるようにその道を突き進んだのだろう。

 たぶん、歴史上の偉人、政治家、科学者、文学者、みんな同じ。もちろん現代の政治家も、そして、現在の障害者総合支援法制定の立役者となった全国ネットのリーダーたちも、医療的ケア児支援法制定のために永田町に集まった人たちも、何かに導かれ突き動かされてきたはず。

 そして自分も、学生時代からの40年をひとつの目標に向かって走り続け、自身の手で為すべきことにひとつの区切りを迎えた感があり、今後は、まだ出会っていない、全国で困っている支援者、家族、の方々を訪ねて歩くほうへ目が向いている。

 とりあえず自分の法人の整備はあと1年半。そのあとの未来は、またいろいろ。
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出会った子どもに生涯寄り添う

2024-10-09 21:23:08 | Weblog
 大学生の時、ボランティア活動で障害のある子どもたちと出会い、ご家族の大変さに衝撃を受け、みなさんが困っている時にすぐに助けに駆けつけられる仕事がしたい、と思った。しかし、当時の日本社会にそのような仕事は存在しなかった。そして、家族が倒れると次の日にはどこか遠くの施設へ行ってしまう彼らとの突然の別れに、何度も涙を流し、誰も遠くへ行かなくていい社会になって欲しいと願った。

 大学を卒業した年、北欧ですでに根づいていたというグループホームを、東京都の育成会が初めて開設したと聞いて、見学した。団地の住居で4人の女性が暮らされていた。自分にもいつかこんなことができるだろうかと思った。この国がまだ入所施設全盛だった頃のことである。

 あれからちょうど40年。24時間年中無休の支援で、家族に訪れた幾多の危機を共に乗り越えてきて、今、35人の重度障害の方が入居するグループホームを実現した。

 ご家族にどれだけの苦労があったか、私たちはよく知っている。そのみなさまの今までの労をねぎらい、グループホームで暮らすのは困難と世間で言われる重度障害のお子様たちが、今、ホームで穏やかに暮らし、立派に自立されたことを祝う会を、開催しました。

「子を人に預けることに罪悪感があったが、初めて自分の時間が持てた。人に頼っていいんだとわかった」
 これまでの想い出を語っていただいたご家族のスピーチは、ひとつひとつが涙を誘う言葉だった。

 自分の夢は、ねがいの杜に出会った人だけが救われることではない。日本中、全ての障害者家族が、出会った事業者に生涯を支えられて、将来のことは何も心配することはない、と思える社会になること。「出会った子どもに生涯寄り添う」このねがいモデルを、全国のスタンダートにして欲しい。
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素晴らしき友人たち

2024-05-27 22:34:28 | Weblog
コロナ禍が明けてちょうど一年が経ち。会いたかった旧友が先客万来、嬉しい再会で大盛況だった5月。

社協に努めて30年、全社協の重鎮に名を連ねるボランティア時代の親友、
地方の山奥で重心の方たちにオーダーメイドの椅子を作り続けてきた親友、
大学時代の柔道部の先輩は有名作家、
同級生は学生時代の志を貫き、東京都で区議会議員を続け市民の味方として活躍中、

どの友人もみんな、ザ・ノンフィクション、NNNドキュメント、プロフェッショナル、あたりで取り上げて欲しい人たち。

昨日のザ・ノンフィクション、子育てシェアハウスも良かったが、
それなら、阿蘇、高森の民宿の友人、一押しで取り上げて欲しい。

素晴らしい出会いに支えられてきた自分の人生。
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初心は変わらず

2024-05-04 23:46:56 | Weblog
 大学の柔道部のOB会に参加し、40年前の先輩、後輩、指導者の先生方との再会に感激。

 心のケアの研修会に行ったら、30年前に世界最先端の実践をしていた事業所の同僚と再会。当時と変わらぬ熱い想いで、大変な方を支援している姿に感銘。  

 それから1週間も経たずに、同じ頃一緒に働いていた仲間が、現在の職場の同僚を伴い見学に来て。
 都心でグループホームの立ち上げに困難を感じているみなさんから、「どうしてこんなにできるんですか?」「人材はどうしてるんですか?」とたくさん質問された。

 旧友に再会し昔話をたくさん語りたい、という想いが溢れてきたのは、年のせいなのか、終活の時期を迎えているのか。
来週は東京都の育成会から多数の訪問、月末には地方の元市議会議員さんが、議員引退され長年要望されていた見学にようやく来訪。

 ねがい方式なら重度障害の方の生涯の支援が実現できることを、とくとくと語る日々。
 そして自分の終活も急がなければと思う日々。
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目標まであと1軒

2024-04-13 22:51:33 | Weblog
 元日の震災で1年が始まり、被災者を支援するために、戦争の報道が減ったのはわかるとしても。自民党の処分やら、通訳による窃盗やら、話題は次々と尽きず、ウクライナやガザの状況を伝える時間はすっかり減り、世界情勢が入って来なくなった最近。通訳の事件は、命の報道を削ってまで、ワイドショー番組が長い時間を割くようなことなのだろうか?

 ねがいの杜5軒目のグループホームげんきそうが完成し、内覧会を行いました。入居できるホームが見つからないという重度障害のご家族が次々に来られ、切実な訴えをたくさんうかがいました。

 やるやると言っててなかなかやらない、という声が多いのは、どこの施設も同様。建物は借り物でいいと思えば、すぐ建ちますよ、あとは事業者のやる気です、と来られるみなさまに何度も同じことを伝えました。

 これで40人実現、50人の入居目標まで、ラストあと1軒。そこまで達成したら、あとは後継者へ無事に引き継ぐのが総仕上げです。

 ニュース最新号と研修情報はこちらから。

https://negainoie.com/.../69e954cfd93d4e94bf161d300ec10db...
https://negainoie.com/wp.../uploads/2024/04/2024.05.11.pdf
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