ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

思い通りにならない経験

2015-11-19 00:51:29 | Weblog
 忙しそうなのにすみませんと会ったことのない人からも言われ恐縮。しかしこの忙しさはふだんから整えておくべき書類をやって来なかった自業自得。それもあと一週間なので、終わったらあちこち出かけようと夢に見つつ・・・昨夜は自宅から帰って来なさいと指示があり、パソコン2台持って久々に帰宅した。

 受験勉強って何のために必要なんだろうと誰もが抱いた青春時代の疑問をふと思い出し。大人になってがんばらなければならない時に、こうしてがんばれるために必要だったんだと30年越しにわかった思い。

 今月初めに呼ばれた講演で、目の前で起きているパニックに心のケアで対応する話をさせていただき、今週末の研修に遠方からさっそくの申し込みがあり感激。今日も話を聴きたいという依頼が他の団体から来て、国が推奨する研修プログラムでは救われない現場の悲鳴が、今後大きくなっていくに違いないと改めて実感。

 先日一緒に北海道へ行った子のご家族も今回の研修に参加予定。他の事業所では全て本人の思い通りにしてしまうことに悩まれていたが。思い通りにならなかったらひっくり返ってパニックを起こすなら、一般社会では生きていけない。生きるということは全てが思い通りになるわけではないことを理解して大人にならなければ。そのためには、思い通りにならない経験をいっぱい積まなければならない。

 アセスメントとか個別支援計画とかが大事だと言われ、山のような書類を要求されるが、そんな当たり前の根幹を学校も事業所も理解してなかったら、その書類の山に何の意味があるだろうか?

 送迎の時にこだわりを見せた子に、「いろんなものを手放せる人のほうが幸せな人生になれるんだよ」と語りかけ、同乗のスタッフから「深いですね」と返される日々。言葉の話せない人たちにも人生を語る年寄りぶりは30年前からだった。
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つんぼ桟敷

2015-11-09 01:18:13 | Weblog
 明らかに支援できるはずのない遠方から相談の電話があったという伝言を受け。週明けまで待てないほど切羽つまった様子と聞いて、心中か子殺しに発展するかもしれないと心配し、外出先の路上から電話して1時間半。わかったことは、その家族の周辺に、あまりにも資源がない、という事実。そして、当事者へ現在の制度を教えてあげる人が誰もいないという状況。

 通所施設が合わないと思ったら複数の事業所を日替わりで併用していいんですよ、と話したら、そんなこと知らなかったし誰も教えてくれなかった、と驚かれていた。利用者はわからないんだから、専門家が教えてあげなければいけない。それではまるでつんぼ桟敷だとつぶやいた。

 かねてから訴えている通り、1軒の事業所が世の中のすべてを支えられるはずがないので、世の中の全ての事業所が、自分の利用者に何があっても自分が守る、と決めて欲しい、それで世の中すべて解決する、という考えを伝え、関わる人たちが対応に困っているなら、研修と現場指導はいくらでも協力します、と伝えた。

 行動障害研修に異論を唱えてみたが、結局言いたいことは、目の前で暴れてる人に今その場で何をしたらいいのか、ひとことも答えないではないか、という抗議。そこを答えなければ、現場の悩みは解決しない。

 本当は、今困ってる人のところへ、どんなに遠くでも行ってあげたいが、行政が指定する書類を整えるために莫大な時間を奪われる毎日。あと3週間は帰宅することも出来ない・・・
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地域とつながり成長する組織

2015-11-07 02:12:21 | Weblog
 事業所が増えても組織化が未熟で、まだまだ個人商店のようなねがいのいえから見たら目覚ましい取り組みをされている巨大な団体から、講演の依頼があり恐縮。短い時間に凝縮して詰め込んだ発表は好評を博し。全国から集まったみなさまと新たなつながりを持つことが出来て感激。

 急に忙しくなって家にも帰れずに泊まり込んで仕事する夜な夜な、息抜きのTVがやけに楽しい。昨夜はK-1新伝説に興奮。最近行けてないトレーニング、早く復帰したい・・・

 そして今夜の「孤独のグルメ」は。最近特に和食の定食屋が恋しくて仕方ない、魚好きにはたまらないお店。毎回行ってみたいが、ここは絶対に行きたいと思った。

 昨夜のカンブリア。本業よりも地域貢献に時間と力を注ぐ異色の企業は、これまでのゲストの中のベスト。毎回のように今までのベストと呼んでいるが、今回は本当に、今の自分が必要としている本質を見せられて、本当に今までのベスト。

 地域貢献をするから信頼を得て本業も顧客が集まる。

 普通の会社なら新人が顧客から「ありがとう」と言われるまでに2年かかるが、地域貢献から入るとすぐに感謝してもらえる。それは人材育成になる。

 会社は「ありがとう」と言ってもらうためにある。

 掃除をすると気づく力が育つ。

 被災地に耳かきを欲しがっている人がいたので100個あげた。するとその人は同じように困っている人へ、今度は配り手になる。被援助者から援助者へ変わるサポートをすること。それ以外に社会を良くする手はない。

 今知りたい真髄の全てが込められていた。今度の講演会にはこの元気な女性社長を招きたい。
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ありのままが素敵

2015-11-02 00:23:27 | Weblog
高校の体育でラグビーを体験して以来の隠れラグビーファンに、今の人気沸騰は嬉しい事態。他のスポーツと違って、社会人になってプレイする機会のないスポーツだが、機会あればもう一度やってみたいところ。プレイベスト5には上がらなかったが、自分の中のベストは五郎丸のタックル。

ダウンタウンの番組に出演のタレントが、アイドル時代の不思議キャラは造られたもの、と赤裸々に語る姿に、今のありのままの顔はとても素敵だと感じた。

自分が主催の研修が続く下半期。先週末も今週末も、うちの研修はやっぱりいいなあと実感。全国をリードする超有名団体から初めて参加があり、感激しました。
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