ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

成長する事業者

2014-04-26 14:19:49 | Weblog
 認知症の親から目を離したすきに外へ出て事故に遭われた失意の家族に、JRへの賠償命令を出した一審の判決から注目されていた二審の判決は、再び賠償命令。こんな判決がまかり通れば、介護家族は一瞬も気を抜いたら罪になるのかという話。裁判長になる頭脳があるのに、そんなこともわからないほど知性がないのは不可解。そして大きいのは、思いやりの心の問題。

 支援者として子どもの時代から出会い、利用者の成長とともに通所やケアホームの支援へと成長していく21世紀の事業モデルにのって、ネットワークの仲間がひとつまたひとつ新規事業の計画に進んでいく姿は素晴らしい。これから一緒に施設見学の動きが始まります。しかも、企業人から参入してきた人たちは、福祉の人間にはできない経営手腕があり、逆に教わることも多い。
 
 気がつけばまた休みのない日々、ついに熱発でダウン。楽しみにしていた今日の見学もキャンセルし、明日の多職種連携セミナーも行けそうになく。

 キャプテンもまだ観てないうちに相棒が封切り。本気で時間を設けなければ、どれも観れないまま終わってしまいそう・・・
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ネットワークの力と役割

2014-04-23 13:41:16 | Weblog
 埼玉よりどころねっとの定例会は、人数が少ないのが残念ながら、4月からの業務提携で小規模団体でも生活介護で利用者を受け入れを可能にし。これから新規事業へ展開していきたい事業所が知りたい情報をすぐに聞くことができるなど、ネットワークの利点が詰まった会議。少人数ではもったいない密度の高さ。

 そして、療育のおいても、就労のアイデアについても突出した才能を発揮する上村さんのノウハウを、同業者で共有できるようコンサルとして指導していただく案が浮上。就労は考えてるけど何をどうしたらいいのかわからない事業者のみなさんに、新たなステージへ進みやすくなるように。

 ネットワークの力と担う役割は大きい。
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目の前のニーズ

2014-04-22 00:22:48 | Weblog
 今年度は充実した研修情報が次々に押し寄せ、いつの間にかまた休む暇のない毎日になっているのに気づく。

 週末参加した医療依存度の高い子の支援者研修は、看護学校の授業も想い出す高度な内容。これを福祉職員がマスターするのは大変だろうと感じた。うちのスタッフをここに送り出せるだろうかと不安も感じつつ、本気で取り組んだらここまで凄いレベルになるのかと、妥協のないチャレンジスピリッツに驚嘆。

 しかしわれわれはいつでも、目の前のニーズに従うのみ。今うちの目の前に立ち尽くすのは、超重症でショートを待っている人たちかと思う日々。そこを最優先で向かっていくのが一番大事か。

 行動の難しいかたたちの対応に苦慮している事業所から招かれ行ってみたら、事業所を休みにしてスタッフ全員で参加してくださり。この研修に賭ける想いを切実に感じ、いつも以上に熱意を込めて話させてもらいました。県内でも遠方の地でしたが、熱い心を持った仲間に出会え感激。今後もフォローアップしながら、ともに困っている人を支えていきたい、と思った一日。

 地域で作っているネットワーク活動も素晴らしく。逆に学ばせていただいた。

 
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旅人の原点

2014-04-17 13:01:13 | Weblog
 軽いテーストの短編集でスタートした「珈琲店タレーランの事件簿」3冊目は、圧倒的風格を漂わす堂々たる本格ミステリー。最後は金田一少年的などろどろ感もあり、一歩それれば全く違う作品になりそうだったが、すんでのところでタレーラン風味をキープした微妙な味わいは、いいのか悪いのか、ぎりぎりのバランスを保ちながら。でも面白かったのでセーフか。軽いのりの短編はドラマ向き、本格長編は映画向き、といったところ。映像化がちょっと楽しみでもある。

30年ぶりに訪れた平泉で、芭蕉の真筆に触れ、自分も旅人として最果てまで巡った原点を想い出し。福祉をやらなくてもいい時代が来たら世界を旅したいと語ってきたが、引退はできそうにないので小さな旅へちょくちょく行かなければ、と思い直した休暇だった。

帰ったらフル回転で、今日は寝ずに研修へ参加。今週は週末まで突っ走る予定。でもキャプテンは観たい。
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楽しければいいわけじゃない

2014-04-16 14:23:24 | Weblog
 昨日のガイアは福祉分野から。うわさに聞くバリアアリーのデイサービスは、評判以上に素晴らしかった。前半に登場の若き起業家の凄腕経営も素晴らしく、こんな経営の天才が今まで福祉にいなかったことが課題だったが。

 楽しいことを用意したらそれでいいわけじゃないのだという気づきは、異業種から参入した人にはわからなかったかもしれないが、しかし入居者の言葉に耳を傾け、そこに気づいた天才経営者は、きっと次の扉を開いてくれるだろうと信じられる。

 そして、今まで福祉分野に現れなかった天才たちが平成育ちの若者の中から全国に出現し、素晴らしい花を咲かせている状況には、こちらのほうから頭を下げて教えをこわなければならないほど。

 しかし、今日届いた知らせ。県の社会福祉事業団をなくして新しい団体に生まれ変わらせてしまった昭和のドンも負けてない。こちらもやっぱり尋常じゃないすごさ。

 みんなのすごさに負けないように。やはり事業はスピードが大事。
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もっと速く

2014-04-13 12:08:14 | Weblog
 昨日は全国の著名な事業所をインターネットで閲覧。素晴らしい実践家がいっぱいで、なんといい時代になったのだろうと感銘。制度が存在せず、ボランティアでしか支えることができなかった30年前、なぜ社会はこんなに間違っているのかと憤りの毎日だったが。自分が一線で働けるうちにこんな時代が来るとは予想外、しかも想像を遥かに超えて、共生の地域を創り出している実践家たちの存在は本当に素晴らしい。

 特に就労部門での躍進が目覚ましいと感じるここ数年。企業とのコラボで障害のある人たちの給料を飛躍させた慈御者たちが素晴らしい。埼玉は。早く目覚めてもっとみんながんばらないと。障害の軽い人たちの労働と生活を多くの支援者が支えてくれたら、うちは安心して重度の人たちに特化して進むことができる、と思いながら。近隣の現実はまだ追いつかない。まだしばらくは、軽度の人のDVや働く場にもかかわる必要があり。

 無理な事業展開はできないが、必要とされていることは山積み。もっとスピードを上げたい、という想いは強い。

 
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年に一度は社員をもてなしたい

2014-04-10 23:15:30 | Weblog
今日のカンブリア、大手の代表のようなロイヤルホストから、零細企業が学べるものがあるだろうかと思ったが。

誰でも出来るようにマニュアル化したら、コストは下がったが味が落ちてお客も減った、コックのひと手間でおいしくなったら値段は上がってもお客は増えた。呼び出しベルを廃止してお客様に向き合ったら仕事が楽しくなったという社員、自ら全国を巡って食材探しをする社長。感動のストーリーだった。

特に心に残ったのは、年に一度は社員をもてなしたいと催す宴会で、ひとりひとりに話しかける社長の姿。大企業でもないのに自分が面識のない従業員もいる職場となったねがいのいえにとっても、学ぶところは大きい。

そして素直に。ロイヤルホスト、行きたい!
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おかしいことが多い

2014-04-07 09:35:55 | Weblog
 福祉新聞の論壇に、地域貢献しない社会福祉法人から反論。「制度にのっとって社会福祉事業をしているのに、それだけではだめというのは納得できない」という論調。

 制度だけでは支えきれない人たちをどう守ったらいいのか、いくらやっても金にならない支援を無名の小さな団体が赤字を背負いながらがんばっている状況があるのに、税金免除の社会福祉法人が何もしないことを問題にしている話。それが理解できないということは、運営者が現場の実態を把握していないことを自らさらしているようなもの。

 紹介を受けてさんざん支援してきたのに、今になって民間の事業者には紹介できないと市民に伝えているという公務員ワーカー、相談支援も事業者も関わってるのに誰も支えきれずニコニコキッチンの配達員が食事の確保と見守りから服薬の確認までしているケース、おかしいことが多いと言わざるを得ない。
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資金調達が課題

2014-04-04 22:23:18 | Weblog
増税前の駆け込み需要が報道に踊った1週間。どれだけ買い込んでも今だけのことに、心を乱して、消費した時間と労力は見合う価値があるのだろうか。福祉のために使われる税の意味を理解し気持ちよく支払う方がいいのでは。上がるのは3%のはずなのに、8%上がる価格変更があるのはよくわからないが。

腕を骨折した3年前の写真を家族に見せて、人は誰しも3年に一度骨折するよね、と語り。今回は肋骨。通院後スタッフに「7番だった」と伝えたら、「診察の順番?」と言われ。笑うと痛いので冗談は禁止令。日々笑いの絶えない天然のスタッフ集団には難しい指令かも。

やりたいこと、やらなければいけないことが山積みの将来。資金調達が今後の最重要な課題となってゆく予感。とりあえず、スタッフ大増員による一時的な資金繰りの必要で、来週も忙しい。
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楽しみな一年

2014-04-01 11:45:24 | Weblog
 週末参加した常時介護を必要とする人の考察セミナーは、大物ゲストが集まり、客席には県内外から名立たる関係者が多数参加していたが。広範囲に渡る障害をすべて拾い上げたために、練り込みが足りなかった感があり。ここは医療的ケアと超重症にしぼっても良かったのでは。はるばるの登壇で最も期待していたりべるたすの伊藤さんはさすがの高い啓発力を見せてくださり、伊藤さんの話をもっと聴きたかったというのが本音。

 3月も過ぎたが期待する土地は未だ出てこない。先が見通せないのが今のもやもや感の要因ではあるが。新人が大挙入職した今年度、今までやりたくても人手不足で出来なかった各事業収入の増加分は、どう試算しても人件費支出の増加を大幅に上回り、これからの一年が団体としてのステップアップにつながるのは間違いない。

 楽しみな一年の始まり。そして来年に期待。
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