新たなメソッド

　人気アナウンサーに席を譲って出馬を辞めた候補者が一番期待大だったのに、と思っていたが、当選した新知事はとてつもない大当たり。歴史を変える名知事になる予感。正しい人はどこかで潰されて、勝ち残るのはあざとい人たちというイメージがある政治の世界だが、あくまでクリーンな正義を貫いて勝ち上がる人は凄まじい巨人に違いない。応援し続けよう。都民ではないけど。

　埼玉よりどころねっとに集まるみなさんのお話を久々に聴いてみると、本当に大変な人を断らずに引き受けて、壮絶な毎日を送っているという報告。その大変な人たちに何をしたらいいのかと質問する方へ、卓越した療育プログラムを持つ団体が即座に回答するのが更に凄い。

　ねがいのいえは現在抱えている会員の方を支えるのが精いっぱい、新規を受けることがほぼ不可能で、新たなニーズに答えられないが。軽度な方の課題は重度な方よりも遥かに大変で、これが新しい時代に急増する社会課題に違いない。その課題を断らずに真摯に向き合っている人たちこそ、時代の最先端だろう。

　ねがいのいえは、この1年間で新たに学んできた方法を融合して編み出した新しいメソッドを、ようやく研修プログラムとしてまとめ上げてスタッフ全員に伝達したこの２日間。様々な療育技法にはほとんど交わることなく、愚直に貫いてきた「心のケア」の技法を超えるこの新たなメソッドが、今後どのような成果を生むのか、楽しみな日々。

トラウマ解放メソッド

ハートサインダンスのライブは年々レベルアップ。重度障害の方たちが自らの積極性でパフォーマンスを披露する舞台は感動あふれる姿だった。そして、障害のある人たちが一様に夢中になる、シンプルさとあふれる優しさが、ハートサインダンスの真骨頂。これは世紀の発明と言っていい。いつか世界中にハートサインダンスが広がり、障害のある人もない人も、優しくつながれる日が来ることを夢見よう。

新しく身につけたメソッドは毎日絶好調。ショートで今まで眠れなかった方が熟睡し、なぜかみんながざわついてる時にも全員が落ち着きを取り戻し、そして、深いトラウマを抱え今までの心のケアの技術では癒せなかった方が、今日初めて、泣くのをやめて自分で立ち直るのを体験。

学び始めて1年、まだプログラムは半分残っている時点でこの成果。トラウマ解放メソッドはほんとに凄い。

癒しの技法

　心のケアの癒しの技術を追求し続けて。触れるだけで癒せる、どんなつらい体験をしたかは一切聞かなくてもトラウマを解放できるというタッチセラピーの話を聞いた時、それは一体どんなシステムなのかと思ったが。

　実際にシステムを学び理解して実践してみると、あれよあれよと癒しが実現し。叫び続ける人たちをあっという間に穏やかな笑顔に導く毎日。

　そしてついに、触れなくても癒す、一見何もしていないかのようだが、ルーティーンの手順を踏むだけでそこにいる人が全員落ち着くという実践を、今日も体現。我ながら驚くべき領域に到達してしまったと感じる。

　が。これ、信じてもらえるだろうか？とりあえずやって見せるしかない。

廣木先生

心のケアを訴える一方で、日頃の関わりは妥協のない厳しさを貫く姿勢に批判もあり。しかし。本当は出来るはずなのに障害が重いから出来ないと思われて、出来ることもやらず、本当はわかるのにルールを守らない大人になってしまう人は多いと感じる日々。

障害があってもだめなことは許されない。ルールを守れる人に育てるのはわれわれの責務であると信じて、批判には答えるのみ。

3回実施してスタッフ全員が受講した支援介助法も終了し。不覚緊動という世紀の発見で障害福祉の現場に革新を起こそうとしている廣木先生とは、様々な方法論や未来の方向性について語り合い、充実した時間を楽しみました。今後は年2回くらい定期的に企画して、末長くつながっていきたい思います。