ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

カンボジア学校建設プロジェクトは素晴らしい

2010-08-01 21:47:00 | Weblog
 「行列」のカンボジア学校建設プロジェクトは本当に素晴らしい。島田紳助すばらしい。


 「世界中にたくさんの学校が必要なのに、一個だけ作ったって何も変わらない。でも、それでもないよりはあった方がいい」「偽善者と言われてもいいから、やろう」と語った紳助の歴史に残る最初の一言で始まり、呼びかけに賛同して絵を描いたタレントや漫画家、そして財産を投げ打って絵を買った人たちもすごかった。

 さらにすごいのは、建てただけで終わらず、その後もたくさんのタレントが訪問して、遊具を作ったり、自給自足できるように農業指導をしに行ったり、その支援の過程が素晴らしく感動的。

 そして今回、プロレスノアのレスラーが訪問。カンボジアの子どもにプロレスなんか見せて大丈夫かと思ったが。最後に贈ったメッセージが、「世の中にいろいろな職業があることを知り、自分の夢をかなえるためにいろいろな職業にチャレンジして欲しい」という選手の言葉。子どもたちとの触れ合いに、またもや感動で涙、涙だった。

 われわれが当たり前に過ごしている生活や文化を、貧困のために体験したことがない子どもたちの様子は、障害があるために普通の生活を体験したことがない人たちと似ているところがある、とも感じながら見た。

 次に作る重心の人たちの生活介護は「はなみずき」と決めてますので、福祉関係者のみなさん、使わないでくださいね。5~6年先ですけど。
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喜ばずにいられない

2010-08-01 02:07:37 | Weblog
 月が変わるとすぐに請求事務なので、毎月末にやらなければならない今月の利用実績チェック。睡魔と闘いながらようやく毎月恒例の作業が終わりました。もうこんな時間。やっとひと息ついたので、ほっとしたところでひとこと。

 ヒトラーとチャップリンは同じ年に生まれ誕生日も数日違いとはよく知られた事実。同じような貧困の環境で育ったふたりだが。ひとりは人を憎み国を憎むかのように、戦争をしかけ独裁者になっていった。ひとりは、底辺で暮らす人たちに希望は笑いの中にあると語りかけ、どんなにつらくても笑いを忘れずにがんばろうと呼びかけた。

 自分が虐待を受けたからと言って子どもに暴力をふるう負の再生産をする必要はなく、またそれは許されない。どんな言葉を並べても、それは理由にならない。

 暴力を受けて育った自分がそう思うし、自分の兄弟も「同じことを絶対に自分の子どもにはしたくないと思った」と言っている。


 子どもはほめて育てようというけれど。障害の子たちが不自由な手を動かして絵を描いたり、脳の機能障害によって起こる行動の逸脱に、意志の力で懸命にがんばって人と同じように成長しようとしている姿に、涙が出るほど鳥肌が立つほど心が震え、思わずほめずにいられない。一緒に喜ばずにいられないのである。

 ほめて育てようなんて、意識してやることじゃないのだと言いたい。そして日々この感動に触れて生きている福祉職員は、間違いなく利用者のみなさんに幸せにしてもらっている。

 福祉界の偉人は「この子らは世の光なり」と語った。障害者は天使だなんて言う気はないけれど。やっぱりわれわれは彼らに生かされ幸せにしてもらってるのは事実なのです。
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