ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

今日の感動は深い

2010-05-27 22:31:26 | Weblog
 利用者のみなさんや見学に来た同業者から最近よくうわさを聞く事業所があり。これはうちと全く同じ考えの人たちに違いないと思い、ぜひ一度うかがいたいと思っていましたが、今日やっと訪問が実現しました。

 予想は的中。これほど想いを共有できる感動の出会いは初めてでした。「児童デイサービスを次々と開いている」といううわさも本当でした。すべては書ききれないのですが、今日うかがった話の中から、心に残った言葉を綴ります。

「経営するという考えを話した時、みんなから福祉は経営じゃないと言われたけど、経営の考えは必要だと思います」

「物件は所有では広げていけないから、賃貸に限ると初めから決めてました」

「何もわからずに始めたから、わかる人に来てもらって教えてもらったことを素直に受け入れることが出来ました」

「通い始めたばかりの子も一週間で座ってられるようになりました」

「人を傷つけたり物を壊したりは、やりたくてやってるわけじゃないから、それを放置するのは虐待に等しい」

「地域に選べる場所がたくさんあって欲しいから、見学も研修も大歓迎、どんどん真似してもらって、そのうえで自分の個性を出して作ってくれたらいい」

 そして、ねがいのいえでもそこまではしていない、感動のエピソードだったのが、
「コップは割れるということを知ってもらいたいのであえて陶器を使ってます。初めは壊してばかりで大変だったけど、今ではもう割らなくなりました」

 また、4軒ある児童デイの中のひとつは、中高生に特化し、作業を取り入れているという場所。成長に合わせたプログラムを取り入れることでみんなが落ち着いたと言われました。

 地域にたくさんの居場所ができて欲しいから、ノウハウはすべて教えると言われる考えも自分と全く同じ。一緒に起業運営講座もやって、多くの人に刺激を提供しましょう、と語り合いました。

 ちょっと遠いのでわれわれの地域ネットワークには呼べませんでしたが、ぜひみんなの見本にしたいので、今度は他の事業所の人も一緒の見学をお願いしました。

 日本の中の後進国とも言える埼玉で、全国にも例のない取り組みをまた見つけて。これからにまた楽しみが広がりました。

 今日の感動は深い。

今日もこんな時間

2010-05-27 00:27:11 | Weblog
 このところおざなりな書き込みになりがち。条例委員会が素晴らしかったのなら何がどう素晴らしかったのか書かなければ、読んでくださるみなさまは全然面白くないと重々承知してるのですが、時間がとれなくてすみません。大事な話題は福祉の発展の全てに関わる問題なので、日中の勤務時間内でも書いた方がいいかと思います。今度からもっと伝わるようにします。

 今日もこんな時間であまりちゃんとした記事は書けず、つぶやきのみですが。

 放課後連から障害児の放課後対策制度化へ向けて第一次要望案が出された一方。最近連絡がとれない全国ネットの代表から、法改正の大詰めでかなり奔走しているらしきメールが届き。

 たくさんの有力者があちらこちらで全力疾走しています。立場の違いから、同じ障害福祉関係者の間にも考えの違いや対立の構図があったりしますが。

 自立支援法の悪いところばかりがクローズアップされていいところが理解されません。われわれ事業者は、障害のある方たちにとってどんな暮らしが保証されるのかを考えなければならない。この枠組みでは事業所が苦しいからといって、利用者に毎日来てもらうことを強制するなど、日によって通う場所を選べるという権利を侵害するなどもってのほか。毎日来てもらいたいなら選ばれるように努めるべきだし、選ばれない事業所は淘汰されるのだという世の常識には従わなければならない。甘えは許されないと思います。自立支援法のエッセンスのひとつにはそういう意味があることも理解すべき。

 絶滅種の黒豚を再生し高級肉の出荷を作業にしている鹿児島の施設が無事に過ごされているか心配な毎日。早く安心な日々が戻ってきますように。

 カンブリア200回特集のゲスト選びで村上龍が困っているらしい。そろそろ福祉業界から、雲仙の田島さんかむそうの戸枝さんあたりが呼ばれたらいいのに。