ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

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2010-05-21 23:33:02 | Weblog
 スポーツは格闘技以外あまり興味ないが。今日の報道ステーションで紹介していた打撃コーチの話は良かった。現役時代一流ではなかったが、引退間際に到達した理論をコーチになってから選手に教え、その正しさを実証するように、教わった選手が伸びていったという話。

 重い行動障害のかたへの関わりは、介助者の実力に頼るしかなく、個人差が大きくなる。名人芸になってしまったら、系統立てた技術として確立しない閉じられた職人の世界になってしまう。そんなわけで、障害の見たてを行う行動援護師を養成しようという動きがある。その行動援護師の立てた方針に従って、現場の職員が動けばいいというわけである。

 ねがいのいえは、心のケアの技術を外部の先生に仰ぐことで、全てのスタッフを職人に育てる方向で進んできた。マニュアルや見たてでカバーできるのはしょせんそれだけの深度しかない。プロならば、職人を目指そう。一流の職人になろう。見たてやマニュアルも否定しない。そのうえで、その広がった裾野の、上に立つ職人だって育てなければならない。

 養成を外の先生に求めたことによって、スタッフの中から理事長の力を越えていく者も現れた。今度はこの成長、この発展を、地域全体に広げたい。参加フリーのねがいのいえ研修へ。どうぞお越しください。

 内部の次の成長段階は。スタッフのひとりひとりが的確に考え判断し、全員が豊かな発想力を持つことが次の目標。

 またまた高い理想を掲げましたが。朝早くから遅くまで残ってがんばってるスタッフに最近つい怒ってばかりいるのは、自分がこの2年ほどで急成長し、頭の中でたくさんの思考を巡らせて膨大な仕事量をこなしているので、スタッフの動きが遅く見えてしまうのが原因と自己分析し。

 みんながそうなって欲しい。ひとりひとりが自分で考えるスタッフの集団。を目指します。