ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

ヒアリング会

2008-10-23 23:30:40 | Weblog
 利用者の方から将来についての不安や要望をお聞きし、一緒に勉強するヒアリング会を開きました。5月におこなった第1回目に続き、2回目の試みです。

 学校を卒業後の行き先について、行くところがない、あってもうちの子に合わない、障害が重度だと受け入れが難しい、医療的ケアがあるとますます難しい・・・切実な意見がたくさん上がりました。また、通所で通えるのも親が元気なうち、将来はねがいのいえで過ごす仲のよい友達と一緒に暮らせたら、という希望も出ました。

 もしもねがいのいえで就労支援や生活介護をおこなうとしたら、他のところでやってないことをしたい、そうでないとみなさまの選択肢が増えることにならない、また、下請けではない一般企業と同じ仕事がしたい、仕事量は健常者の10分の1でもいいから、仕事内容は普通の仕事がいい、そして、高齢者などの役に立つ地域に貢献する仕事にしたい、など目指す理想をお伝えました。

 暮らす場については今日の時間ではお話できませんでしたが、今後、第3回、第4回と重ねる中で、思いをどんどん出していただき、その中から実現可能なアイデアとして練り上げていきたいと思います。

 みなさまの思いをじかにお聞きできるのはとても貴重です。これからもたくさんの意見をお聞かせください。

貧困な政策

2008-10-23 01:20:55 | Weblog
 またも救急搬送された妊婦の方が亡くなったというニュースがありました。医師の不足によって引きおこされる悲しい出来事。本当に日本の話でしょうか?
 
 病院から医師が足りなくなったと言われて数年が経ちます。医療関係者なら気になるニュースだからだいたいわかりますが、一般の人はマスコミを通じて伝えられる現場の訴えをきちんと受け取っているでしょうか?

 研修医制度が変わり、医学生がどこでも自分の希望する病院へ行っていいということになってから、研修医が集中する病院とまったく集まらない病院に分かれてしまったという話です。

 原因がわかっているのに今まで誤った政策を放置してきた国の責任を、国民はもっと関心をもって見つめる義務があると思います。先日ようやく改善に着手するという報道を見ました。現場の大変さを知るものとしては、病院を責められない思いが拭えません。政策をきめる人たちに、現場の困難に耳を傾け、間違いに気づいたら緊急の対策をとる姿勢が欲しい。

 どの分野にも共通しています。