大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2023年7月29日 ハス品種見本園の一般開放、大賀蓮が「ちば文化遺産」に!

2023-08-03 16:01:47 | 日記
気温30℃の蒸し暑い晴れ空のもと、ハス品種見本園が一般開放されました。今年は10日間にわたって行われた開放日も終盤です。見本園で栽培される100種以上の蓮には、それぞれの花期があり、今が花盛りの蓮たちと代替わりしています。今日は華麗な艶新装(えんしんそう)が目を引いていました。


新たに咲き誇る蓮たちを見に来るリピーターも。なかでも紅君子蓮(べにくんしれん)が一際うつくしく咲いています。即非蓮と白君子小蓮との交配により1987年にこの実験場で作出されました。花弁は20枚前後、紅色で条線はやや明瞭。花径15~23㎝。葉面はなめらかです。


今年は全ての開放日に、ガイドツアーを2回行いました。大賀一郎博士の蓮のコレクションから始まったこのハス品種見本園の価値と見どころが語られます。


今年も順調に多くの蓮が開花しています。こまめに水やりと追肥を行っているなかで、舞妃蓮(まいひれん)がまだ咲いています。


風変わりな和蓮、千枚以上の花弁をもつ妙蓮(みょうれん)です。こちらは咲き始めです。

妙蓮は開花がすすむと、下の写真のように変化します。支えないと花の重みで下を向いてしまい、他の蓮のように4日で散ることもなく、そのままドライフラワーになります。中国の千弁蓮と似た特徴をもちます。


人気の高いバージニア蓮です。このアメリカの黄色い蓮を目当てに通われる来場者もいます。近づくと爽やかな香りのなかに、甘いキャラメルのような匂いがします。


中国の品種、天高雲淡(てんこううんたん)です。開花1日目。

天高雲淡の2日目(奥)と3日目(手前)です。今年も花つきが良いです。

真如蓮。貫禄のある大型白蓮です。

香葉(こうよう)です。葉まで良い香りがするので、蓮の葉茶に最適な品種です。

チェンマイです。タイの避暑地、チェンマイに咲く可憐な蓮です。

白麗(はくれい)です。

金輪蓮(きんりんれん)です。爪紅(つまべに)と言って、開花後は退色し、白地の先端に濃い紅が残ります。江戸時代から愛されてきた魅惑的な品種です。

外の花弁の丸みがキュートな琴台歌手です。

白単です。花弁の先端がほのかなピンクで可愛らしい品種です。

玉繍蓮(ぎょくしゅうれん)です。上下に3つの花が咲き誇り、形と色の移り変わりが分かる貴重な一枚です。

ハス品種見本園を堪能したあとに、再び受付前の展示パネルをじっくりご覧になる来場者もいます。質問などございましたら、お気軽にボランティアにお声かけください!

今年の6月に千葉県の誕生150年を祝って、大賀蓮が「ちば文化資産」に選ばれました! 

写真は千葉日報の記事より転載しました。「大賀ハスのふるさとの会」の顧問である南定雄先生が後列のチーバくんの隣に。

今年の最終開放日は7月30日です。猛暑の中、ハス品種見本園に足を運んでいただきました皆様、どうもありがとうございました!

報告は以上です。

(担当: れい)
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1 コメント

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Unknown (mmk)
2023-08-03 21:03:17
いつもハスを見ているのですが、知らない名前のハスがありました。もっと注意してよく見ないといけませんね。それにしても品種の多いこと!開花時期も違うので、長い間楽しめますね。
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