2019年7月28日の蓮の開花報告がつづきます。
舞妃蓮です。アメリカの黄色い蓮である王子蓮と大賀蓮との交配種です。アメリカ系の蓮は、アジア産種とよく交雑し、双方の色や形が入り混じった生育旺盛な品種となります。
開花2日目の舞妃蓮です。この黄色地に赤ぼかしの入った優雅な姿に魅了される人は多いです。1963年、東宮御所で初めて開花しました。
即緋蓮です。花弁数は20枚、花茎は12~18センチ。花弁の先端は尖っていて、左右の両端が少し内側に折れ込んでいます。
中・小型の一重種の即非蓮です。即非如一(そくひにょいつ)は、江戸時代前期に中国から渡来した臨済宗の僧侶で、この品種を日本に持ち込んだとされています。
白光蓮です。下の写真では雨で花の形が崩れていますが、白光蓮は金輪蓮と白君子小蓮との交配種で、両親の良いとこどりの佳品と言われるイケメン蓮です。
通糸蓮です。
知里の曙です。開花1日目の鮮やかな紅色の花弁にかわいらしい蜘蛛が。この品種もアメリカのヴァージニア種と即非蓮との間にできた美形の蓮です。
開花1日目のとっくり型の知里の曙です。
すっきりとした姿の輪王蓮です。
花上りの良い開花2日目の毎葉蓮です。
清月蓮です。白くて薄い花弁が、雫をまとって儚げです。
良いニュースです。今年の春に植替えを行った千弁蓮に花芽が出ています!
二つ目の千弁蓮の蕾です。
千弁蓮の葉も元気です。夏らしい晴れの日がつづけば、今年も咲きそうです。
桃白条です。大賀ハスのふるさとの会の顧問・南定雄先生が、ここで作出しました。淡桃色の一重咲き、2003年に育成。父親が青菱紅蓮で、母親がアメリカ黄花蓮です。白い条線の健やかで華麗な蓮です。
開花1日目の桃白条を上から見ます。
桃白条は、人間でいえば背の高いハーフの美人さん。
最後を飾るのは、真如蓮です。雨にうたれ、透き通るような幽玄美を放っていました。
旧東京大学緑地植物実験所の正門は、午前10時に閉じられました。観蓮会のあとに行われた4日間の見本園の開放日にお越しいただいた皆さま、雨の中のご来場ありがとうございました。
見本園の開花報告は以上です。
(担当: れい)
一方でメッセ辺りのホテル来客をターゲットに観蓮会の案内をしてみたが効果ゼロ!