大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2021年3月25日 ハスの植え替え作業

2021-04-01 17:14:46 | 日記
3月25日木曜日、活動日ではありませんが、臨時にハスの植え替え作業を実施しました。曇り空の中、大賀ハスのふるさとの会の顧問である南定雄先生が、自ら所有している重機を持って駆けつけてくださいました。ユンボ(ショベルカー)とダンプカーです。

ハスは3年に一度は掘り上げて植え替えないと花がよく咲きません。今年は昨年花が咲かなかったり花付きが悪かったハスを10マスほど植え替える予定です。土などの費用を捻出するために、現在クラウドファンディングを実施中です(4月30日まで)。またこのブログの一つ前の記事もご参照ください。ご協力いただければ、大変うれしく思います。どうぞよろしくお願いいたします。


今日は昨年あまり花が咲かなかった、大事な大賀ハスのマスで作業します。2か所に大小合計4マスあるのですが、たったの2本しか花が咲きませんでした。

B1列の大きいマスです。まず水を抜きます。黄色いカゴはポンプで吸い上げる時に、水と一緒にゴミを吸い上げないようにするために使っています。

だいぶ水が抜けました。土はヘドロ状です。よく見ると、ベージュ色のものがツンツンと立っています。



マスの左上に2本、ベージュ色のものが見えますが、これがレンコンから出ている芽です。また、マスの縁コンクリート、真ん中に小さな栓が見えますが、ワインのコルク栓です。作業をする時に隣のマスから水が入ってこないように、この栓で止めています。

水が減ったら、泥を掻き出します。ユンボの出番です。作業をしているこちらのマスでは、輪郭に沿って新芽がすでに出ているので、全体の一部だけを掘り上げて土の入れ替えをします。


ヘドロ化している古い土はダンプに積んで、奥の雑木林に持っていきます。


B2列7,8,9番のマスも大賀ハスですが、こちらも土を入れ替えます。

B2-7のマスから出てきた古いレンコンです。貧相なレンコンです。うまく育たなかったのですね。


掘り上げた大賀ハスのマスの中に土を入れます。本当は田土とか荒木田土がいいのですがとても手に入らないので、見本園敷地内から土を掘り上げて、小型ダンプでマスに運びます。


小型ダンプで何度か往復しながら、土を運んできました。最後はシャベルを使って人力でマスの中に土を入れました。


さらにユンボで土を平らにならします。この時に少しでもよい花を咲かせるため、肥料、腐葉土、消石灰を混ぜます。




植え付ける大賀ハスのレンコンは、千葉市から分けていただきました。オオガハスは大型種なので、立派なレンコンです。すでに出ている芽を折らないように、慎重に泥の中に植え込みます。


これらを大賀ハスの4つのマスに植えていきます。




ハスは入れ物の縁に沿ってのびていくので、マスの縁に沿うようにレンコンを植えていきます。立派なレンコンです。泥水の中に手でしっかりと植え付けます。




覚悟のこととは言え、土と水で泥だらけ。南先生のユンボもダンプも、スコップもシャベルも、皆さんの手袋も長靴もズボンも、泥だらけです。水で流せるものは、ホースの水をかけてきれいにしました。

ちょうど雨も降ってきました。
大賀ハスの植え替え作業が終わりました。参加された皆さま、本当にお疲れ様でした。

今年こそは立派な花を咲かせてくれますように。

(担当: えむ)














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