大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

7月29日 見本園の開花状況4

2017-08-09 09:16:32 | ハス

2017年7月29日の開花状況の第4部です。

藤壺蓮から始めます。花が大きく、源氏物語の藤壺のような気高い美しさです。葉の表面はザラザラとしています。

次は、西光寺白蓮の蕾です。純白の一重咲種で、外弁がほんのり緑色を帯びています。

西光寺白蓮の大きな果托が写真の右手前に。大阪府和泉市の西光寺に伝えられる白蓮です。

つづいて千弁連をご紹介しますが、7月29日現在では咲いたものがありませんので、会員O氏の写真を。2009年8月4日撮影。7月29日の開花状況2の妙蓮のような特殊な蓮です。

下の写真の千弁連は、7月29日の見本園で撮影しました。果托ができずに、花が終わると枯れて乾燥花に。花の重みを支柱で支えていました。

下の写真は、知里の曙です。花の閉じ方が面白かったので、目に留まりました。ねじれるような独特の閉じ方をしています。閉じる際、花弁がそれぞれ太陽の動きにつれ屈光性をもって閉じるため、ずれてこうなるそうです!

円形のドミノ倒しのようですね。この不規則な閉じ方は、知里の曙のようなキバナバス系の特徴です。知里の曙は、即非蓮とバージニアとの交配種で、白地の花びらに桃色と黄色が一緒に現れていて、とても元気で容姿端麗です。

次は、酔妃蓮です。花が閉じていますが、白地に淡いピンクの先端の花が開くと、あたかも酔ったお妃の顔のように見えるとか。

酔妃蓮は果托もよく育っています。孫文より贈られ、大賀一郎博士が育成しました。孫文蓮とも呼ばれます。

下の写真は、東観世です。お昼の12:17の撮影時には、花が閉じていました。残念。

東観世も茎がぐんぐん伸びるタイプです。再び会員O氏に高さが分かるようポージングをお願いしました。O氏はじめ会員の皆様、いつも快く引き受けてくださり、ありがとうごいます。

皇居和蓮はまだ咲きそうです。

下の伊豆沼は、これからが楽しみです。

ラストは、大空蓮の蕾。情熱的な紅い花がもうすぐ咲きそうです。

 

蓮たちは今年の雨の少ない日々をしのぎ、7月後半からは猛暑に耐えながら、これほどの多くの華麗な花を咲かせています。写真だけでは、とてもその魅力を十分にお伝えできるとは思えませんが、これからも順次報告をつづけていきます!

7月29日の開花状況報告は以上です。

 

(担当: れい)

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7月29日 見本園の開花状況3

2017-08-09 08:31:17 | ハス

第3部では、ひきつづき2017年7月29日の見本園における蓮の開花状況をご報告します。

最初は、ネール蓮です。大型の花で、雄大な雰囲気です。インドのネール首相が、かつて奈良の薬師寺が行っていた難民救済運動をたたえ、釈迦生誕の地(現ネパール)の実を贈ったことから日本に伝わりました。大賀一郎博士によって育成されました。

下の写真は、桃白条(とうはくじょう)です。背が高く、群れて咲くので目立ちます!

桃白条の花托の丈が高いことは、アメリカ黄蓮の特徴だとか。桃白条は、2003年に青菱紅蓮とアメリカ黄蓮の交配によって生まれました。会員O氏の背丈を超えています。

いっせいに太陽に向かって伸びる桃白条。下の一枚で、蕾、花、散りかけの花、果托まで。

次は、紫金荷と巨椋の炎を交配したした蓮です。名前がついていないので、見本園では「紫金荷 X 巨椋の炎」と表示されています。

「紫金荷 X 巨椋の炎」の二枚目です。

下の写真は、真如蓮です。3枚つづきます。神々しい雰囲気で、天女蓮とも。

真如蓮の蕾は、なめらかな黄緑色をしているのが特徴です。

真如蓮の吸い込まれそうな白。花弁はまあるく、ふんわりしています。山口県西円寺で古くから植栽されています。

下の写真は、請所(うけしょ)の蕾です。花弁の条線がくっきりでています。

碧台蓮です。写真だと分かりづらいですが、花の色がほんのり薄緑色! 花弁数は、100-120枚の中型の八重咲種です。

即非蓮です。きれいな桃色の花で、花径は12-18センチ。小型と中型の中間の大きさでしょうか。

つづいて、紅君子蓮(べにくんしれん)です。上の写真の即非蓮と似ていませんか? 紅君子蓮は、即非蓮と白君子小蓮との交配種です。散る姿が堂々としています。

 

(担当: れい)

 

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