心理カウンセリング ウィル

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やたらと疑り深い人

2011-06-16 23:08:55 | インポート
 恋人や夫または妻が浮気をしているのではないかとメールをすべてチエックしなければ気が済まない人がいます。被害者意識が強く、根拠もないのに、危害を加えられたり、だまされているのではないかという疑いを持ったり、けなされたり、侮辱されているのではないかと感じて怒ったり、復讐しようとしたりします。 こういう人を妄想性(パラノイド)パーソナリティ障害といいます。
 幼い頃に些細なことで叱られたり、非難されたりして育った人が多いといわれています。家族がみんなであら探しをしているような家庭で育つと警戒心が強く、疑り深い性格となります。
 警察官や検事など、秩序や規律を守る仕事に就くと成功する可能性があります。
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平気で嘘をつく無責任な人

2011-06-15 21:31:31 | インポート
 人をだましたり、嘘をつくことを何とも思わず、自分の利益になることならば人をだますことなどなんとも思わず、打算的で敵対的な人を反社会性パーソナリティといいます。その人が18歳以上なら、反社会性パーソナリティ障害者です。
 子どもの頃から悪ガキだったというようなことが言われますが、生まれつき悪人という人はいません。ただ、何らかの関係で脳の一部に小さな傷があり、発達障害や注意欠陥多動性障害(ADHD)がありながら、それが気づかれずに、生育環境の中で虐待されたり、溺愛されたりして育った場合が考えられます。
 否定され続けて育ったため、「自分以外は敵」だと感じ、人を信じることができないのかもしれません。しかし、たくましい生命力を持った人が多いので、そのエネルギーを発散する場所が適切に与えられ、信頼できる人に出会うことができれば、スポーツや芸術、事業家として大きな成功を成し遂げる可能性があります。
  
 
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対人関係を恐れる人

2011-06-14 22:04:32 | インポート
 何かにつけて自分に自信がなく、失敗を恐れて引っ込み思案なり、人との関わりをもちたがらない人がいます。劣等感が強く、きっと何をしても上手くいくはずがないと引きこもったりしてしまいます。その結果、進学や就職に失敗したり、チャレンジそのものを避けて社会生活を送ることに支障がある場合、回避性パーソナリティ障害といいます。
 どうしてそんなに自信がなくなってしまったのでしょうか。動作が人より遅いことをからかわれていじめにあったり、人前で大きな失敗をしたことがきっかけとなったり、支配的な親に育てられてその期待に応えることに疲れ切ってしまったりして自分の行動に自信が持てなくなってしまったこと等が考えられます。
 できることから始めましょう。毎朝きちんと起きる。近所の人にあったら自分から挨拶する。家事を分担するなど、少しずつ成功体験を積み重ねていく必要があります。千里の道も一歩からです。
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とにかく目立ちたがる人

2011-06-13 20:53:55 | インポート
 周囲の人の注目や関心を集めるためならば何だってしてしまう人を、演技性パーソナリティ(人格)といいます。魅力的でみんなにちやほやされることが生き甲斐ですから、外見を磨くことに熱心です。しかし、結婚して専業主婦として平凡な生活に耐えることが難しい人もいます。
 目立っていないと、空虚感やうつ状態におちいり、不倫をしたり、露出趣味にはしったりするなど、他人に非難されるようなことでも目立ちたい一心で行動してしまう人を「演技性パーソナリティ障害」といいます。
 反社会的な行動がともなわなければ、俳優や政治家が適職といえますが、気まぐれで、感情が移ろいやすく、直感的・感覚的に行動する傾向が強いため、それらの職業で成功することは難しいかもしれません。
 魅力的ではありますが、パートナーにするにはなかなか手強い相手だと思います。
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定年退職で崩れる人々

2011-06-12 17:49:44 | インポート
 定年退職で崩れる人々というショッキングな副題のついた「定年性依存症」という本を読みました。著者は精神科医の岩崎正人先生です。定年性依存症という病名があるわけではなく、それまで仕事一筋だったサラリーマンが定年退職をきっかけに「依存症」に陥る人が多いということでつけられた造語です。
 アルコールやギャンブル、出会い系サイトなど依存の対象は様々です。問題は、お金と暇があるということです。家族の人も今まで頑張ってきたのだから、多少のことは大目に見てやらなくてはと思い依存症とまでは疑いません。
 依存症は「否認の病」といって、なかなか本当のことを話さないのですが、家族もまた「まさか依存症にはなっていないだろう」と否認する傾向があるようです。これが問題を大きくしてしまう原因です。岩崎先生は、疑いを持ったら専門家に相談するのが近道であるといっています。
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依存症は治らない?

2011-06-11 18:54:17 | インポート
 依存症は不治の病だと言われることがあります。単にお酒が好きとか、ギャンブル好き、買い物好きというだけでなく、精神的、性格的、環境的要因が複雑に絡み合っているからです。意志が弱いと言うだけでは片づけられない問題なのです。
 誰からも見放されるような、どん底の体験(底つき体験)をしてはじめてその深刻さに気づくのですが、誰かがそれを救ってくれると再び同じようなことをしでかしてしまう傾向があるといわれています。繰り返されることで、周りからわからないように巧妙になる分だけやっかいだとも言われます。
 どうせ治らないのなら、と開き直ってしまう人もいます。奥さんや子どもに見放され、それまでよりも飲酒の量が増えてしまったアルコール依存症の人がいました。一人ではなかなか難しいのです。そこで、アルコールやギャンブル、薬物などの依存症の人たちが集まってお互い励まし合いながら立ち直っていこうとする自助グループがあるのです。依存症は、けっして不治の病ではありません。多くの人がそこから抜け出しているのです。
 
 
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不安のスパイラルにはまらない方法

2011-06-10 17:49:35 | インポート
 不安とは、「安全が確保されていないこと」を知らせてくれる感情です。未知のものに不安を感じるのはそれが理由です。ですから、「不安」は、安全確保のために重要な役割を果たしているのです。不安を感じるからこそ、その先に待ち受ける危険に対して慎重な行動を取るようになり、身の安全を得られのです。
 通常は繰り返すことで、慣れが生じ、不安から逃れられます。しかし、最初の対応に失敗すると、また失敗するのではないかという気持ちから抜け出せなくなり、日常生活に支障をきたすようになってしまうことがあります。これが不安障害です。この負のスパイラルにはまらないためには、次のように考えることが大切です。
(1)不安になるのは当然だと思うこと。
(2)「気にしないよう」と無理に思わないこと。気にしないようにしていても、気になると、状況をコントロールできないことで、ますます不安になってしまうことが多い。
(3)不安はストレスだと認め、「無理をせず」「少し位失敗してもしょうがない」と自分に甘くなること。
(4)周りの人に正直に話して「不安」な気持ちを理解して貰い、共有すること。

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自分探しの旅症候群

2011-06-09 22:30:04 | インポート
 いま、自分のいる場所では自分を生かすことができない。本当の自分を発揮できる場所は他のところにあるはずだ。そう考えて、転職をする人、仕事を辞め海外に語学留学をする人、ミュージシャンやエステシャン等一見華やかに見える職業を目指す人がいます。
 自分の人生と真摯に向き合い、人間としての在り方生き方を考えるという意味では、とても素晴らしいことです。問題は、それを何度も繰り返すことです。環境や場所をいくら変えても、自分自身が成長していかなければ、同じ結果となるのではないでしょうか。どんな職業や生活にも厳しい場面はあり、自分が思い描いていた理想と現実には落差があります。
 いつもあるべき理想を追い求めて転々とする人を「青い鳥症候群」ともいいます。貧しい家に育ったチルチルとミチルの兄妹が、幸福を招くという青い鳥を求めていろいろな国に旅に出か けますが、夢から覚めてみると「幸福の青い鳥」は実は自分の家にかっていた鳥だったというメーテルリンクの童話にちなんでつけられた名前です。



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男に負けたくない女性

2011-06-08 21:42:53 | インポート
 女性が男性に負けたくないという気持ちをもったり、男性の持つ権力や指導力、権威などを同じように持ちたいという心理、自分が女性であることを許せない心理(コンプレックス)を「ダイアナ・コンプレックス」といいます。
 非業の死を遂げたイギリス王室のダイアナ妃のようになりたいという心理ではありません。ギリシャ神話に出てくるアルテミス(ダイアナ)が、狩猟と純血を司る、勇敢で男勝りの女神だったことから名付けられた精神分析の用語です。
 フロイトによると、幼児期(4歳~6歳)の少女に芽生える感情で、この感情が発達過程でうまく解消されないと、「女性らしく成熟することや女性的な役割」に対して抵抗を感じるようになると言われています。
 しかし、時代はすすみ、男性に負けずに頑張る女性の道も開けています。そうした女性の主夫となって家庭で女性を支える男性もいますので、いまではあまり語られなくなったコンプレックスです。
 
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ほどよい母親

2011-06-07 22:36:32 | インポート
 普通のおかあさんは、出産後数週間は子育てに没頭し、赤ちゃんの要求を何でも満たしてやろうとしますが、一定期間を過ぎると、自然に自分のことや夫のこと他の子ども達などにも心をさくようになります。これを「ほどよい母親」といいます。赤ちゃんは欲求不満となりますが、その不満をすべて満たしてやるのではなく、「抱っこ」しながらあやしてあげることで、次第に自立心がついてくるという考え方です。
 これは、イギリスの児童精神科医ウィニコット(1896-1971)が提唱した「ほどよい母親」(good enough mother)という概念です。ウィニコットは小児科外来医として六万例を越す子どもとその家族に接し、その経験に基づいてさまざまな概念や理論の構築に努力した人です。
 パーフェクトな育児を目指すのではなく、ほどよく手を抜くことが子どもにとっては良いということです。どこでどのように手を抜くかは母親の直感で十分だということです。育児に神経をとがらせているお母さん、少しは気が楽になったでしょうか。
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