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コレステロールと心の病

2012-08-08 15:45:38 | インポート
 コレステロールは、動脈硬化の原因として、生活習慣病の大敵のようにいわれていますが、脳の働き、特に気分を安定させるためには必要な物質だといわれています。
 コレステロールは脳内物質の20~30%を占めています。これまで明らかにされているのは、神経伝達物質であるセロトニンを脳細胞に取り込むためには、コレステロールが存在していることが必要だということです。脳細胞のコレステロールが減少すると、細胞膜にあるセロトニンを取り込むレセプターの力が弱まり、その結果、細胞内のセロトニン量が減って、精神状態が不安定になるといわれています。
 コレステロール値が低い人達の群に、暴力的な傾向や自殺や事故死が多いという調査結果があります。また、東京都の調査によって、コレステロール値が低い人は、うつ病やうつ状態になりやすいことが明らかにされています。
 1990年に発表されたイギリスの調査によると、コレステロール値を下げることにより、「心筋梗塞」による死亡率は15%減少しまたが、逆に「癌」の死亡率は43%も増加し、自殺や事故死に関しては76%も増加し、全体的に死亡率が増加してしまったということです。
 コレステロールを減らすためにバターをマーガリンにすると、トランス脂肪酸の摂取により脳が悪影響を受け、ADD(注意欠陥障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)や認知症の原因になるともいわれています。
 コレステロールが高いほうが長生きだという調査もあるようです。さて、自己責任としてどちらのリスクを取ったらよいのでしょうか。