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どちらがより<不幸>でどちらがより<幸せ>か

2012-08-23 17:11:52 | インポート
 一度に重なってくる<不幸>と、あいだをおいてくる<不幸>では、どちらがより<不幸>に感じられるのでしょうか。また、その逆はどうなのでしょうか。そのことを科学的に調査した結果というのがある本に紹介されていました。
 まず、次の文章を読んでください。「あるところに姉妹がいました。ある日姉は車を傷つけてしまい修理代10万円かかることがわかりました。同じ日にうっかりして携帯電話をジーンズのポケットに入れたまま洗濯機を回してしまい、携帯電話が故障してしまいました。これに対して、妹のほうは車を傷つけてから2週間後に携帯電話をポケットに入れたまま洗濯機を回してしまいました。さて、姉と妹はどちらがより不幸だと思いますか。」 この質問をアンケートにして尋ねたところ、57%の人が「妹のほうが不幸だ」と答えたということです。つまり、<不幸>は一度に重なってくるよりも、あいだをおいてくる方が耐えがたいのです。
 じつは、これと同じアンケートは<幸せ>についても行われました。その場合は「姉は会社から特別ボーナス20万円をもらった同じ日に、宝くじに10万円当たっていたことがわかった。これに対して、妹の場合、会社から特別ボーナスをもらってから2週間後に宝くじに当たっていることがわかった」という設定でした。どちらが<幸せ>か尋ねたところ「妹のほうが幸せだ」と答えた人が63%だったということです。
 つまり、<不幸>と<幸せ>のどちらも、一度に重なってくるよりは、その頻度のほうが問題であるということのようです。