本ブログに対する「松岡農相」というキーワードでのアクセスはまだやまない。お金のかからない光熱費に巨額の費用が計上されているという分かりやすい問題は、ほとんど「お笑い」の様相を呈しているからでもあろう。松岡農相が釈明すればするほど、松岡農相を庇えば庇うほど「お笑い」である。
まず松岡農相の迷言。高額の光熱費の理由を問われて、その理由とされた「ナントカ還元水」である。これに関して毎日新聞が10日付で次のように完全にちゃかした記事を書いている。
この記事を書いた記者は人が悪い。本当は「(4)下手な言い訳」であろう。光熱費に別の費用を含めていたけれども、本当のことを言うと、政治資金規正法違反に問われるのがいやなので、ついつい見苦しい言い訳をしてしまったということなのだろう。松岡氏にはダーティーなイメージがすでにつきまとっているのだから、本当のことを言ってこんな問題をさっさと片付けることができたはずだ。
たとえば次の産経新聞記事にある民主党中井議員のように国会答弁すれば、マスコミや野党から叩かれたかもしれないが、人の噂も75日である。
松岡農相は案外心優しいのかもしれない。安倍首相に迷惑をこれ以上かけてはいけないと思い、ついつい絶妙な「ナントカ還元水」と口走ったのが運の尽きである。
さらに驚いたことに「ナントカ還元水」に関して、毎日記者がおちゃらけで出した「(2)1本5000円」という答えで、松岡農相を庇おうとしている政府関係者もいるらしい。琉球新報の12日付社説を見て、笑いがこみ上げてきた。
まじめそうな人が真剣に奇天烈なことを行って笑いを誘うという喜劇のセオリーを突っ走っているのだ。さらにまじめで誠実そうに見える塩崎恭久官房長官も必死に松岡農相を庇うが、フォローになっていない。「松岡氏は精いっぱい国会で答弁している。政治資金収支報告を適切にやっていることを理解している」と述べて、マスコミからは政治資金規正法の精神をないがしろにしていると叩かれている。
今回の教訓は、まわりに迷惑をかけると思い、下手な言い訳をするとますます泥沼にはまり、まわりはますます迷惑する。自分の非をあっさりと認めて、世間の非難を一身に受けるのが最良の危機管理であるということだ。
まず松岡農相の迷言。高額の光熱費の理由を問われて、その理由とされた「ナントカ還元水」である。これに関して毎日新聞が10日付で次のように完全にちゃかした記事を書いている。
"近事片々:3択問題。松岡利勝農相の国会答弁「ナントカ還元水」…
3択問題。松岡利勝農相の国会答弁「ナントカ還元水」。ナントカに当てはまるのはどれ?
(1)舌の根乾かぬ
ただのはずの議員会館光熱水費を年間507万円と報告。国会で「確認して答える」と言った2日後に説明拒否。この水を飲むと約束をほごにできる。
(2)1本5000円
高価なミネラルウオーターを購入しているとの説も。「今、水道水を飲んでいる人はほとんどいない」の発言に、水道水利用者から苦情も殺到する。
(3)うそ八百
この水で虚偽をなめらかに言えるようになる。でも民主党議員のアポなし訪問で還元水を作るはずの浄水器は見つからず、ピンチに。
正解は来週、農相本人に語ってもらおう。"
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kinji/news/20070310dde001070002000c.html
この記事を書いた記者は人が悪い。本当は「(4)下手な言い訳」であろう。光熱費に別の費用を含めていたけれども、本当のことを言うと、政治資金規正法違反に問われるのがいやなので、ついつい見苦しい言い訳をしてしまったということなのだろう。松岡氏にはダーティーなイメージがすでにつきまとっているのだから、本当のことを言ってこんな問題をさっさと片付けることができたはずだ。
たとえば次の産経新聞記事にある民主党中井議員のように国会答弁すれば、マスコミや野党から叩かれたかもしれないが、人の噂も75日である。
民主・中井元法相の団体 光熱水費を不正計上
"民主党の中井洽(ひろし)元法相の資金管理団体「洽和(こうわ)会」が、電気代や水道代のかからない議員会館を事務所としながら、平成17年の政治資金収支報告書に光熱水費用として286万円を計上していることが14日、分かった。別項目に記載すべき慶弔の花代や公用車のガソリン代、議員連盟の会費などを光熱水費としていたという。中井氏は「私的な流用は一切ない。間違っていたのなら(報告書を)訂正する」と話している。"
http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070314/skk070314001.htm
松岡農相は案外心優しいのかもしれない。安倍首相に迷惑をこれ以上かけてはいけないと思い、ついつい絶妙な「ナントカ還元水」と口走ったのが運の尽きである。
さらに驚いたことに「ナントカ還元水」に関して、毎日記者がおちゃらけで出した「(2)1本5000円」という答えで、松岡農相を庇おうとしている政府関係者もいるらしい。琉球新報の12日付社説を見て、笑いがこみ上げてきた。
農相の光熱水費・世間が納得する説明を
"政治資金収支報告書によると、資金管理団体「松岡利勝新世紀政経懇話会」は1990年6月、東京都江東区内に設立。同年の光熱水費は7万6000円だった。その後徐々に増え、94年は118万円を計上した。
95年1月には議員会館への移転届を国に提出。翌年からさらに増え続け、ピークの2002年には779万円に達した。政府関係者は「松岡氏は500ミリリットルで5000円する水を飲んでいる」と整合性をつけることに躍起だが、それにしても年間700万円余は考えにくい。与党内でも疑念は消えないようだ。"
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-22031-storytopic-11.html
まじめそうな人が真剣に奇天烈なことを行って笑いを誘うという喜劇のセオリーを突っ走っているのだ。さらにまじめで誠実そうに見える塩崎恭久官房長官も必死に松岡農相を庇うが、フォローになっていない。「松岡氏は精いっぱい国会で答弁している。政治資金収支報告を適切にやっていることを理解している」と述べて、マスコミからは政治資金規正法の精神をないがしろにしていると叩かれている。
今回の教訓は、まわりに迷惑をかけると思い、下手な言い訳をするとますます泥沼にはまり、まわりはますます迷惑する。自分の非をあっさりと認めて、世間の非難を一身に受けるのが最良の危機管理であるということだ。