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松岡農相光熱費問題と衛藤氏復党

2007-03-11 23:57:15 | 時事問題
ブログを一週間更新しなかったが、アクセスが絶えない。こんなことはこのブログでは珍しい。原因は明らかである。松岡農相というキーワードでここを訪問する方が驚くほど多いのだ。

無償の議員会館に事務所を置く松岡農相の政治管理団体が多額の光熱費を計上していた問題に関連しているのだろう(03年約416万円、04年約518万円、05年約507万円)。政治資金規正法によれば、光熱費には内訳の記載や領収書の添付が不要である。普通に考えれば、領収書のとれないお金をここに計上していたのであろう。

しかしながら松岡農相は「何とか還元水や、暖房とか別途そういうものが含まれる」と5日の参院予算委員会と釈明した。9日には民主党の芝博一、蓮舫両参院議員は、アポなしで松岡氏の事務所を訪問し、浄水装置も多数の暖房装置もなかったと説明した。しかし同日の参院予算委員会で、松岡農相は「必要な報告はすべて適切に行っている。それ以上の報告は、現行の法制度が求めていないので差し控えたい」と答弁した。見苦しいとしか言いようがない。

安倍内閣に批判的ではない日経新聞ですら9日社説「納得できぬ松岡農相の答弁」において、松岡議員を農相として不適切であると言い切っている。これはゆゆしきことである。
「政治資金には税金の政党助成金も充てられている。収支報告書の内容に疑念を持たれた以上、政治家が説明責任を果たすのは当然だ。農相答弁には、与党内からも「説明になっていない」という不満が漏れる。光熱水費の答弁で逃げの姿勢を続けるのであれば、農政でいくら立派なことを言っても信頼されまい。農相として「不適切」な姿勢である」

他方同じ人事に関して、安倍首相の肝いりで、衛藤晟一前衆院議員の復党も決まった。これに関して、安倍政権を支持する産経新聞も、11日付社説で注文をつけている(「自民党復党 国造りへもっと意尽くせ」)。
「首相は安倍政権の運営にとって衛藤氏復党がいかに必要かを説明するだけにとどまらず、近代政党として筋が通った復党ルールを確立し、属人的ではないことを明確にすべきだ。」

二つは全くレベルの違うことなのかもしれないが、安倍内閣が平衡感覚を失いつつある兆候のように見える。
コメント
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