どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ひねくれもののエイトジョン

2021年03月08日 | 昔話(北アメリカ)

          アメリカのむかし話/渡辺茂男:編・訳/偕成社文庫/1977年

 

 エイトジョンは、ひねくれもので、大人の言うことを、ちっともききませんでした。

 「ベッドで、頭を下にして、寝てはいけませんよ。家にお金が、なくなってしまいますからね。」と、おかあさんがいうと、エイトジョンは、頭を下にして、ベッドに逆さに寝ると、たちまちエイトジョンの家は、貧乏になってしまいました。

 「日曜日に、うめき声をだしてはいけませんよ。<皮をはがれた骨>という魔法使いが、やってきますよ」といわれ、エイトジョンが日曜日に、うめいたりうなったりすると、<皮をはがれた骨>がやってきて、エイトジョンを台所のテーブルの上で、油のしみしみにかえてしまいます。

 何も知らないお母さんが、テーブルの上のしみを、ごしごしふきとってしまうと、それっきりエイトジョンは、どこかえきえてしまいました。

 

 エイトジョンは、黒人の男の子として登場します。前段は、エイトジョンがいかにひねくれているかの例が 続きます。

 オチにびっくりする話です。


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