半分人間/世界の昔ばなし1 ギリシャ/おざわとしお・編訳/小峰書店/1983年初版
もし、半分人間を絵であらわすとなると、違和感がわくかもしれない。
子どもがほしいと思っていた妻が、神さまにおいのりして、さずかったのが、頭も鼻も口もからだも半分、手は一本、足は一本。
この息子が魚をつかまえますが、魚は自分をはなしてくれ条件に、ひみつの術を息子に教えてくれます。
「第1に神のことばにより、第2に魚のことばにより、これこれのことが起きますよように」というのです。
この言葉で、王女をみごもらせ、やがて生まれてきた子に、王さまが、だれが父親かたずねます。
半分人間が父親と知って、王さまは半分人間と王女を鉄の樽に閉じ込め海に流してしまいます。
ここから冒険がはじまりますが、このまじないのことばで、普通の人間?にもどることもできそうですが、最後まで半分人間のまま。
足も一本ですから、歩くというより、ぴょんぴょんとんだのでしょうか。
聞き手の自由な想像にまかせられるのが、昔話のよさでしょう。
でも、どうしてこんな人間がうみだせたのか不思議なところです。
中国の昔話「クジャクのはなび」には、からだの半分が人間で、あとの半分がクジャクのすがたをしている魔法使いがでてきました。
最新の画像[もっと見る]
- イグアノドンのツノは なぜきえた? すがたをかえる恐竜たち 2日前
- おうさまのひげ 4日前
- ペンギンのウィリー 1週間前
- ノウサギの家に いるのはだれだ? 2週間前
- パンツをはいたクマ もやもやする! 2週間前
- トウモロコシのおもいで 2週間前
- ひよこのろくちゃん 2週間前
- 小鳥もこの暑さでまいっている? 3週間前
- 地球に 暮らす ぼくたちへ 3週間前
- じゃがいも うえたら・・ 3週間前