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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

♪ くれないにおう 「細雪」

2018-02-10 | _よむ__

百恵ちゃんが初江で初江が「その火を飛び越して来い。…」って言ったから「潮騒」を読んだ。百恵ちゃんが春琴だったから「春琴抄」を読んだ。百恵ちゃんが踊子だったから「伊豆の踊子」を読んだ。百恵ちゃんが…
のとっぷり世代。(本当にそれら読了したんだろうか。記憶はおぼろげ霧がかり。)

「細雪」が「華やかで美しく、せつないけれど笑えるゴージャスなスペシャルドラマ」として 30年目の平成の春に TVドラマになっていた。録画した。さてどうしよう。何がって 読んでから見るか見てから読むかっていうヤツです。(ハイ、だから百恵ちゃん世代だってば。。。)文庫本上・中・下3冊か、ハードル高し。
そんなところに
“○ 亀山さん(1949年生まれ)が中三の時に読んだ版は 中央公論社「世界の文学」 ドストエフスキイ 罪と罰 。1963年くらいの発行のようなので、新刊ものを読んだんですね(^_^)/。”
という情報が転がり込み 「中央公論社「世界の文学」 ドストエフスキイ 罪と罰 。1963年くらいの発行」は赤い本で さて、青い本 のことが気になった。

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と飛躍のような連なりのような流れで 青い本版≒中央公論社「日本の文学」※ 24 谷崎潤一郎(二) 1966 の「細雪」を読んだ。読了!! 長いけれど面白いものはその長さが楽しみとなっていき(読了できたらすぐいい気になる中高年)。

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下巻(に相当するところ)
蛍狩からの帰り道、幸子、雪子、妙子、悦子(The Makioka Sistersの次女三女四女と次女の娘)は 蒸し暑い二等車の中でまどろんでいた。と、前方の席に後向きに掛けていた陸軍士官が セレナーデを唄い出した。

 しめやかに
 闇を縫う
 歌の調べ
 静けさは
 果てもなし………

四人の方からは 軍服の背中と横顔の一部しか見えなかったが まだ二十台の青年であることは明らかで 少しはにかむような様子で唄っていた。
しばらくして次に唄い始めたのは 「野薔薇」だった。

 童は見たり
 野中の薔薇
 きよらに咲ける
 その色愛でつ
 あかず眺む
 野中の薔薇………

彼女たちも誰からともなく 口のうちで跡をつけ だんだん声も大きくなり 和し始めた。

 

あ。
これはまるで

“♪ Close your eyes
誰かが口ずさみ始めた。
“あ、ビートルズ(…だよね?)。”
♪ and I'll kiss you Tomorrow I'll miss you
声が増えていく。”

のようだ。

 

私の小さな記憶が 「細雪」 の中にきらめいて(勝手に関係付けて)
それで読了まで至ったのかもしれぬ、五輪月。

 


編集委員
谷崎潤一郎/川端康成/伊藤整/高見順/大岡昇平/三島由紀夫/D・キーン
24 谷崎潤一郎(二)の「解説」は E・G・サイデンステッカー。写真あり。昭和39年夏、H・ヒベット、サイデンステッカー、潤一郎、D・キーンの4氏が 湯河原湘碧山房にて 談笑の様子。ドナルド・キーンさん、若造(^_^)/。なんて言ったら叱られる?なんとも初々し。あれ?でも H・ヒベットという人やサイデンステッカーと 1、2歳くらいしか違わない。。。しかもキーンさん、40代。そうは見えない若々しさ。

 

 


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