「これから出る本、置いてますか?」
「!?。。。(いえ、)これから出る本は、置いていません(!!)。」
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何十年も前の話だけれど
通りすがりの本屋に寄って、
『これから出る本』の最新号をもらって帰ろうと 冒頭のようなことを
レジの人に聞いた。
その人は たまたま、『これから出る本』の事を知らなかったようで
冒頭二行目のような返答が返ってきた。
そのレジの人においては
これから出版される本 を 今この店には置いてあるか、と聞いてくる客には心底驚いたことだろうし、
私は私で 『これから出る本』 の存在を知らない書店員さんもいるんだ、と その時驚いた。
先日寄った大きな書店で その『これから出る本』を久しぶりに目にした。(近所に置いて無ーい。)
「読者の皆様へ」と挨拶文が載っている号で、創刊40周年を迎え、誌面リニューアルをしたとのこと。
いちタイトルスペースが倍になっていて、ゆったり見やすくなった。
「重版出来!」を楽しく見ていたところもあってか、その広くなったスペースに 編集者の情熱まで感じてしまった。
“読書ノート(もどき)”系…その時どきに気に入った手帳やノートに書き散らかされて…書き込むルールのようなものも気まぐれで…内容は 読了記録ではなく 「こんな本出たんだ。いつか読めたらいいな。」用記録…
の時に、書き込むことの他に 『これから出る本』に載っていたものを切り抜き貼り付けしたりしていた。
そんなことを思い出しながら眺めていると ファインマンさん関連の出版物まで載っていて、
時がぐるぐるとなった。