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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

「とと姉ちゃん」第10週「常子、プロポーズされる」 金曜日・土曜日 マフラー

2016-06-12 | _ナツオワ・ラヂオ_

ぼんやり 話の筋を追っていたら
マフラーが出てきた。

紺色だろうか、オーバーコートの上に そのマフラーを巻いて
常子は 星野と並んで歩く。

巻き方は違うけれど コートとそのマフラーと 懐かしい冬の風景だった。
(知り合いの人は一人もいなかったけれど。。。)

並んでいた二人は やがて、それぞれ逆の方向へ歩き出す。
ふと振り返るのは 常子の方で、
なんだか 「ローマの休日」の逆バージョンだな、などと考えながら 涙が出た。

後日、星野は 大阪へ向けて 列車で旅立つ。
駅をたち、列車の中で色々な事を思い出していた星野が ふと車窓から送った視線の その先の風景に
ポツンと見送りびと が 一人、立っていた。常子だった。
列車の窓を開け、星野は 常子の名を叫ぶ。
常子は 深々とお辞儀をした。
プロポーズを断った常子が、手を振るわけにはいかなかったのだろう。
思えば、星野は 度量の人だった。
「僕の好きな常子さんであれば、結婚よりもご家族を選ぶ。そんな気がしていました。」
その星野が 学帽を握りしめ、「常子さん!」と 叫ぶ。何度も、何度も。。。

度量の先の 痛みのような刹那さが 汽笛となって耳に響いた。

 

 


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