入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

   ’18年「初夏」 (44)

2018年06月29日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 はっきりとしない天気だ。牛はようやく塩に反応するようになった。それにしても鹿奴、もう塩鉢の周りに幾つもの足跡を残していた。塩鉢の塩のことは牛が勝手に知ったのか、それとも鹿が教えたのか。後者の可能性も考えて昨日、少し塩を鉢に残してきた。

 昨日の毎日新聞長野県版に、県の消防学校に山岳救助科が開設され、36人が入校したとあった。その記事に関連して「山岳遭難 全国最多」と見出しを付けて、昨年の山岳事故の発生件数が長野県は全国一多いと報じていた。何か、長野県が悪いような書き方に感じたが、もちろん悪いのは事故を起こした登山者だろう。確かに山では不可抗力の事故もあって、一概に遭難者ばかりを責めるわけではない。御嶽山の火山事故などはその例と言えるだろう。
 しかし、それでも多くの場合が、登山者の責に帰せられても仕方のない事故で、ちょっと足首をねん挫したぐらいで安易に携帯電話を使い救助要請をし、それに対し救助する側は実に親切丁寧な対応をしてくれる。だが、これも立派な山岳事故になる。この入笠山くらいの山でもヘリコプターが飛来し、救急車ばかりか消防車まで来てくれる。これでは登山者に、必要以上の安心感や依頼心を持たせることになりはしないかと、余計な心配までしてしまう。
 いつか読んだ新聞記事で、山の事故の場合と、里の事故とで、救急対応に区別を付けるのは難しいので、長野県の場合は基本的にヘリコプターが出動しても無料で、今後も有料化は「考えていない」ということだった。
 埼玉県は特定の山域を決め、その方面へのヘリコプター出動は飛行時間に応じて遭難者に出動費用を請求するというやり方だと聞いている。また、長野県でも地上からの救助隊や捜索隊が編成されれば、山岳保険に加入していようといまいと相当の負担がかかる。そのことは是非承知しておくべきだ。
 誰も事故など起こしたくない。それでも、いろいろな思いがけないことから事故は起こる。
   
 ボツボツ予約が入り始めました。お早めに。FAXでも予約や問い合わせに対応できるようになりました。ご利用ください。 入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。
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