入笠牧場その日その時

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   ’18年「初夏」 (43)

2018年06月28日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 昨夜の雨はかなりの降り方で、午前3時ごろから2時間ぐらい激しい雨音を聞いていた。天気予報はどうだったか覚えていないが、昨日の夕方散布した除草剤は無駄になってしまっただろう。
 今朝の山室川は流れ込む沢の水を集め大量の濁流となって流れ下り、未舗装の山道も川と化していた。それが「枯れ木橋」を過ぎたら道はいつもと変わらず、てっきり側溝の泥さらいが功を奏したと喜んだら、そうではなかった。山室川の水量もその色も、いつもとあまり変わらなかったのだ。上ほど雨量が少なかったということだろうが、山はいろいろな相貌(かお)を見せてくれ、面白い。

 記憶や印象が薄れないうちに補足の意味も込めて、もう少しだけ一昨日のテイ沢の夫婦岩(男岩)を高巻く登山道について呟いておきたい。
 まず最初に断っておくことは、一昨日の踏み跡の踏査は、地図に記された登山道とは途中からは一致してないということである。出発点こそは、現在の登山道から外れたあの沢で、まず間違いがないと思う。しかし、地図上では道は2度ばかり左折するも、あとはひたすら等高線を横切るように急登していく。そして標高差130から140メートルを登り、1千920メートルの頂に達している。
 以前にこの頂に登ったときは、男岩の近くを通り抜け、落葉松の林やクマササの中、「ともかく歩けるような場所」を選んで登ったが、思いの外時間がかかった。今回は等高線で1千800から上せいぜい50メートル前後の高低差の範囲を横断しただけに過ぎない。それでもその踏み跡によって、男岩の上部に達することができた。
 どうも、テイ沢の渡渉に苦労した先人は、沢を高巻くために幾つもの山道を残したのではないかという気がする。ただ謎は、その中で何故、最も苦労するはずの登山道が地図に記入され、残されたのか。まあ、あの幻の山道ならば「望月の駒」も歩けたかも知れない。
 テイ沢は不思議な沢で、明らかに信仰の対象になった場所であることは、20体を超える石塔や石柱、石像が物語っている。ひと山超えた隣の南沢なら、通行にはもっともっと楽だったろうにと、そこらあたりも尽きることない興味である。

 エライ過ちをしてしまった。呟きの(41)で「上流から見て左」とあるのは「右}の誤りでした。お詫びして、訂正いたします。

 ボツボツ予約が入り始めました。お早めに。FAXでも予約や問い合わせに対応できるようになりました。ご利用ください。 入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。
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