入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’16年「夏」 (49)

2016年06月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


梅雨の時期とはこういうものだろう、今日も深い霧の中で一日が終わる。権兵衛山も、白い闇の向こうにその姿を隠してしまったままだ。二日続きの雨で心配したが、牛の元気な姿を全頭確認することができた。今日も和牛が中心になって、15,6頭の牛がゾロゾロと後を追ってきた。給塩は済ませた後だったから、やるものがない。それでも呼べば来るように調教しておきたい。

 二日日ぶりに大沢山へ行ったら、また鹿が1頭罠に掛かっていた。しかも、20日、月曜日に捕獲した罠と同じだった。この付近には6台の罠を埋めてあり、これはただの遇然だったかも知れない。しかし、そうではない可能性も考えられる。というのは、止め刺し後の放血の際には多量の血が出る。鹿の血液中にはかなりの塩分が入っていて、もしかしたらこの塩分が鹿を誘引した、とは考えられないだろうか。
 県の有害動物対策の担当者と行った調査では、くくり罠の周囲に誘引用の塩を置いた場合とそうでない罠とで、捕獲の結果を比較してみたことがあったが、明らかに塩による誘引を行った罠の方が捕獲の成功率は高かった。この実験と同じような効果があった可能性もある。
 今日はもう一つ鹿の話題。先日、茅野や富士見の「Aコープ」で鹿肉の販売を始めたことを報ずる新聞記事を紹介した。200グラムで1300円とか1400円もするというので、驚いたことを書いた。
 ところが昨日、同じ長野県内の佐久地方では、鹿の肉がペットフード用に使われているという写真付きの記事を読んだ。どちらの記事も、毎日新聞の長野県版である。あまり日を置かずに、一方の記事では食用として鹿肉を普及させようとする人たちの話題を取り上げ、他方では鹿肉がペットの餌になるという話を紹介している。 これでは、せっかく鹿肉を食べてみようと思っていた人たちはどう思うだろうか。もう少し記事の扱い方には工夫があってしかるべきではなかったかと、長年愛読してきた新聞に対してではあるが、不満を感じた。
 ことほど左様に鹿に関しては、行政も含めて、対応がバラバラ。

 3時を過ぎるころになってようやく、真っ青な空が広がってきた。久し振りに夕焼けが期待できそう。

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H28年度の営業案内」をご覧ください。

 
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