右手経ヶ岳の背後は御嶽山
PCがグズグズ言って、ブログをアップできなかった。1年やっていてこんなもので、五領丸先生他各位から「遭難したか」とか「どうした」などご心配いただいた。Ume氏にはご苦労をおかけした。
遭難と言えば、先週の3連休、山の事故が相次いだようだ。毎日新聞の県版には、北アルプスでは13件とある。また、キノコ採りに出掛けて、行方不明になってしまった人もいるようだ。「好天 増えた登山者」という見出しは、天気が良くて登山者が多かったため、それで事故も増加したとの県警地域課の分析から得たようだ。
その上で、「致命傷を防げるヘルメット着用」と小見出しを入れ、ヘルメットのお蔭で、一命を取り留めた人の例をあげている。「北鎌尾根を4人で歩いていた云々」とあり、そのうちの一人が落石を受けたが、ヘルメットを着用していたため死なずに済んだ、と。「県や県警は、現在ヘルメットの着用を推奨してい」て、「北アルプスを中心に山小屋などでも貸し出しを行っている」と報じ終わっている。
まず、北鎌倉尾根は、「歩く」と表現するような場所ではない。これだけで、記者が山を知らずに書いているということが分かる。「北鎌尾根では死人が獲れる」と、かつては歌にうたわれたほどで、幾人もの人が命を落としている。
こういう場所や、他には西穂からジャンダルム経由奥穂高岳のコースとか、前穂の北尾根あたりは、言われなくてもヘルメットを着用する方が賢明だ。しかし、どうもこのヘルメットには、別の意図を感じる。
昨今山ガールとかの登山ブームで登山用品の販売が好調のようだが、これと似たような商業戦略の臭いがする。某登山用品メーカーからヘルメットを寄贈された県警が、山小屋に配分して、小屋はかなりの料金を取って登山者に貸しているようだ。これをメーカーの巧妙と言うか狡猾と言うか、一つの販売戦略だと観る者もいる。もしもそうなら、今度は、ヘルメットを被った山ガールとやらが、そこら辺りの山にも出没することになるのだろうか。
今の時代、当然商売上の戦略は大事だろうが、登山靴のフックが飛んだり、紐がすぐ切れたり、衣服が洗濯に弱かったり、雨具の丈やフード短かったり小さかったり・・・、こういう点にも、さらなる企業努力を惜しまないで欲しいとお願いしたい。
天気はそれほど悪くないが、天体観測隊は諦めたのかな。窮理の船」に乗って星の海へは、入笠牧場からの乗船となります。お間違えのないように。今日はブログ2本上げました。1本は一昨日に中断したブログです。
山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては9月5,6日のブログをご覧ください。