片栗

2009年04月17日 | その他植物

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カタクリ(片栗)。
別名・カタカゴ(傾籠、堅香子)。

山地の林下に自生するユリ科の多年草。
早春に顔を出して花を咲かせ、他の植物が茂る前の短い期間に栄養を蓄え、木々が葉を茂らせる頃には地上から姿を消して来年の春まで眠りにつくという、「スプリング・エフェメラル」。
花自体も、曇天や低温時には花びらは開かず、また1、2日で萎れてしまうと儚げ。

根から片栗粉をとる他、草も茹でて食するらしい。もっとも食べ過ぎると下痢をおこすとのこと。

名前の由来は去年記事参照。
他の説としては、
カタクリは開花するまでは1枚の葉だけ出して年々大きくなり、またその葉に鹿の子模様があることから、「片葉の鹿の子」が転訛して「カタカゴ」→「カタクリ」。
カタクリの実が栗の実の1片に似ていることから「片栗」。


 ユリ科 エリトロニウム(カタクリ)属

ヒアシンス

2009年04月17日 | その他植物





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ヒアシンス(ヒヤシンス)。
別名・フウシンシ(風信子)、ニシキユリ(錦百合)。

地中海沿岸原産の秋植え球根。
日本には江戸時代末期にチューリップと共に持ち込まれたとされる。
春にピンク・赤・白・ブルー・黄など色鮮やかな花を咲かせ、強い芳香がある。


 ユリ科 ヒアシンス属
属名のHyacinthusは、ギリシア神話で太陽神アポロンの寵愛を受けていたスパルタの王子である美少年、ヒュアキントスから。
競技の円盤がヒュアキントスの頭に当たって死んだとき、流れ落ちた血の中から咲いたのがヒアシンス。
また、ヒュアキントスはアポロンと西風の神ゼピュロスのふたりから愛されていて、どちらが好きかと問われてアポロンと答えた彼は怒ったゼピュロスに殺されてしまい、それを悲しんだアポロンがヒアシンスに変えたという話も。
花言葉は「静かな愛」「初恋」「競技」「悲哀」など。