いつもコテコテのスウェーデンの伝統音楽の話を書いていますが、今日は雑談です。お時間ある方はどうぞおつきあください。
前から、時間ができたら読みたかった本を読んだり、レッグウォーマー編んだり、ダラダラと好きなことをして過ごそうと決めていました。
服も作りたくって。間に合えば↓このライブで来たいなと思いますがまだ型紙も作ってないし、そんなに時間をとれるかな?
1月7日(大阪)8日(金沢) 「北欧の教室vol.8」 ハープの奈未さん、ハーディングダモーレの野間さん、そしてニッケルハルパで「北欧伝統音楽の美しさ」をテーマにスペシャル・トリオ結成です。https://tackk.com/hokuonokyoshitsu8
読書のほうですが、スウェーデンの作家ヨハン・テオリンが書いたミステリを2冊読んでみました。
フィクションはあまり好きじゃないのですが、垣間見えるスウェーデン文化や価値観の違いなどを期待して。(権利を侵害せず写真がのせられるのでamazonアフィリエイトを利用しています)
期待通り、とても良い本でした。さすが受賞するよなー!という読み応えがありました。面白いと言ってもいいのか、というほど遺族の喪失感を描き切っていて読んでいて辛くなりますが、それだけではない人間の力強さ、逞しさも感じます。今思うとその逞しさがスウェーデンの国民性なのかもしれません。時間があれば「春」と「夏」も読んでみたいです。
2冊目の「冬」も喪失感や暗く寒い北欧を描いていて、でもストーリーに動きがあり、クリスマスの様子、吹雪など描かれていてぐいぐい引き込まれました。
それにしても、なんで日本の冬はこんなに秋晴れのように明るいのでしょう。この本のようにどんよりと薄暗い、雰囲気のあるスウェーデンの冬のほうが好きです。
そしてこちらの一冊。たまたま図書館でみつけました。スウェーデン人が書いた絵本で、サーミの女の子の生活の話。細部までかかれた絵が素晴らしい!
内容も、オブラートに包まず(トナカイの骨の髄とか)そのままの生活が描かれています。文化を知るための本格的な本といえるかもしれません。欲しいな~と思って探すと、もう中古しかないようです。興味のある方、ぜひ図書館で探してみてください。
中古しかないといえば、「おばけのラーバン」も好きで、これはスウェーデン語、日本語どちらも持っているのですが、これも中古しかありません。
絵本って、元々、部数が少ないので売り切れると増刷されず入手困難になることって意外に多い気がします。
入手困難といえば、便利な世の中とは言え買うのが難しいものって、他にも色々ありますよね。
これも最近手にした本で「作家のお菓子」。今は亡き作家達が愛したお菓子を紹介するだけの本なんですがお菓子好きには意外に楽しい本でした。そして、水木しげるさんがよくつまんでいた「ハッカ餅」。食べてみたーい!でも、ローカルでしか手に入らないようです。残念。
もう一つ、入手困難なものにスウェーデンのCDがあります。
最近はダウンロードのデジタルミュージックに置き換わりつつありますが、伝統音楽に関してはブックレットを読まないと気が済まないのです。CDを見つけたらできるだけ買うようにしています。ところが、先日、スウェーデンでもかなりレアなGigaレーベルのCD、amazonをみていたら突然、中古が出ていて買ってしまいました。東京から届いたのですが、誰かが日本で手放したんだな~と思うと、遠くに仲間がいるような気がしてしまいます(気に入らなかったから手放したんでしょうが)。どなかた分からないけど、Kungs LeviのCD、うちで大事にしますよ~。
話題はころころと変わりますが、ポリフォニーを調べていて、たまたまキーワードにひっかかってジョージア(旧名称グルジア)の伝統曲の動画を見つけました。結婚式やパーティなどで歌われるような曲がたくさんあって、無形文化財に登録されているんだそうです。
そして、この、たまたま見つけた動画ですが、なんなんでしょう、このインパクト。
イスラム風かと思うとそうでもなく、意外に明るい。そして画面右の二人。あの無表情がなんか良い。再生しはじめたら最後まで釘付けです。
やっぱり世界って面白い。やっぱり音楽って面白い。それも日常の中にあるから面白い。
Acapella Georgian Polyphonic Singing
それでは、皆さま、良いお年を。