しばらくお借りしてました。
2ドアだから３人以上乗車する時に発生する暗黙のルールが、煩わしいやらはたまたほっこりするやら。軽自動車で3速ATですが、思ってたより断然駆しります。特にゼロ発進とそこからの低速加速は大したもんで、全然不遜を感じません。オマケにサンバーや190Eで散々嬉しがってた小回りはその比ではなく、街乗りには気軽に使えて良い感じ。中速域の加速も納得で、動力的には全然問題ありません。
寸法的にはヘッドクリアランスもフットスペースも、ナビゲーターとの間隔も気にらないパッケージングはあっぱれ。ただアクセルのオフセットだけはもう7～8cm以上右に振ってくれよと思いました。
タイヤは155/65/R14を履いてて乗り心地が良いです。昔2代目アルトのスポーツバージョンである「Ｓ」に乗ってたんですがそれは12インチ。当時軽貨物の標準タイヤは10インチでしたからね。ミラの方が剛性が高く乗り心地も断然良い。サンバーからの乗り換えなのでより顕著ですが、185/60/14インチだったリベロより良いくらい。街中の段差が全く気になりません。
マイナス面は車両個体が草臥れているからだとは思いますが、シートベルトのテンションが弱くなっちゃってて使った後しっかり戻ってくれない事。これはうちのサンバーもそうだから、当時のコストダウンを優先した軽全般に有り勝ちな
経年劣化かも。それから荷室が狭いのは納得としても、リアハッチを開けるのに鍵で解錠し、別途持つべき箇所も無きままにゲートを持ち上げなければならないのは不便でした。2枚ドアだから荷物を積む際ハッチを開ける機会は殊の外多いわけで、「キーレスと連動してノブ引き上げ」で開けられないのは不便極まりない。
ところで乗り出して5日後に気づいたんですが、この車両4WDでした。つまり運転していて気がつかないほど違和感が無いハンドリング。どうりで坂道や雨の発進でも全くホイールスピンしなかったわけだ。というか知ってから注意深く乗ってみると、四駆によるトラクションの掛かり方は運転全般に好影響をもたらしますね。特にゼロ発進でしっかり前に出てくれるパワーロスのないフィーリングは秀逸で、これは車を走らせる以上 常にお世話になるシチュエーション。自分が乗ってるサンバーでさえ4WDの優位性を理解しながらも「複雑な機構で壊れたら高くつき、車重も増して別段無くて困らないからイラナイ」と思ってました。けど、車重の軽い軽自動車こそ四駆は有効に機能する事を実感しました。かつてスバルレックスに搭載された時、NAVI5諸共冷めた目で見ていた自分は浅はかでした。2枚ドアのミラではそのトラクションに負けない剛性があるので更に良いですね。寧ろコレに乗り慣れちゃうと4WD必須と思っても不思議じゃない。
単に街中を足として使うんだったら大いに有りですね、今時の軽自動車(コレ今時のじゃないけど)。また、箱バンのハイルーフに乗ってる自分が言うのもなんですが、トールタイプの軽が嫌な向にも気楽で良いです。頭の上に窮屈感を全然覚えないし、乗り降りも気にならない。使うにあたって気になるところが無いというのは凄いことです。ただ、ドアは4枚欲しいな。しばらく乗っていて楽しめました。
