モッチリ遅いコメの距離感

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高域を整える① 〜禁断の?トーンコントロール〜

2020-02-16 17:16:09 | オーディオ
中域が解決しきってはいないが、解決仕切ることは今のコンセプトだと多分無理なのでそこそこに高域のコントロールへ。

高域は細かいピークディップは中域よりも更に整える意義が薄いので1/3オクターブバンドで観察

周波数特性


800diamondは4kHzがクロスオーバーだが丁度そのあたりをピークにハイ下がりになっている。
とは言っても10KHzで5dB程度の低下で、あまり重要性のない10KHz以上の周波数が最大でも10dBくらいしか下がっていないので十分許容範囲内ではあるが。

そいでもって他サイトの800diamond無響環境での測定結果

高域はあまり下がっていない。むしろ10kHzでダイヤモンドツイーターのピークを記録している。

これは予測はできていたことではある。初期反射音を活かした音響設計を行っており、反射は木材を使っている。木材は高域の吸収率が高い。
反射音は過度に高域が乗らない方が心地良いと言われているので木材の反射音を活かす音響設計だと多少ハイ下がりになるのは当然の結果ではある。

時差ごとの周波数特性をみると


赤が初期の測定音で青は後期反射音の記録。
理屈通り後期反射音ほどハイ下がりになっている。結局反射音のハイ下がりが足を引っ張って周波数特性がハイ下がりな結果となっている。

高域が減衰しない反射音は耳障りなので回避すべきではあるが、直接音の高域を補強する分にはどうか。
まあやり過ぎは良くないだろうけれども、何事も試行錯誤が大事。
ということで自分の環境ではプリアンプの大雑把なトーンコントロールしかできないが、
プリアンプの高域を+8dBにして測定。


トーンコントロールなしと比較

グラフィックイコライザーのように細かくは調整できないが、かなりトーンコントロールをかけている割に、周波数特性を見る分には強調されすぎてはおらず、良い感じに補強されている感はある。

トーンコントロールを行った上での時系列の周波数特性

トーンコントロールを行ったことで整ったように見える。

それでは実際の試聴して確認してみる。
+8dBに切り替えると明らかに高域が伸びやかになっている。ただ100%良くなったとは言えず、8割方の聴感は良くなっているが、たまに不快な音が飛んでくる。
これは恐らくトータルでは周波数特性が整っているのけれども直接音がハイ上がりになってしまっているのだろう。
直接音だけを抽出した周波数特性
トーンコントロールなし

トーンコントロールあり


良く見ると4KHz以上が上がりすぎている感はある。それが聴感として表れたのだろう。

ひとまず+8dBはやりすぎなので+4dB程度だと一通り聞いた範囲内では不快な音にはならない。
しばらく高域+4dB程度でトーンコントロールをオンにしたりオフにしたりしながら、トーンコントロールを付けるか付けないかしばらく検討してみることにする。

周波数特性はフラットであれば良いという訳では無く、反射音も含めてフラットにするかどうかはさらに疑問になる。この辺りは正解がないので好みで決めていくしか無い。
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