「小さな政府(小泉構造改革)」=格差社会

格差問題を中心とした考察 ※コメント、トラックバックは受け付けません

米経済、二番底の危険 という見方

2009年09月04日 | 小さな政府


世界銀行の元主任エコノミストでノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授がメディアとのインタビューに応じ、回復の兆しを見せている米経済について、「住宅差し押さえや商業用不動産向け融資の焦げ付き増加で金融不安が再燃し、二番底をつける可能性が非常に高い」と述べたらしいが、この見方が現実のものになる可能性は大である。

日本のバブル崩壊でわかるように、失われた富の解決はそんなに簡単ではない。

日本は金融機関は多大な含み益を有していたからこそ、竹中平蔵が行ったキチガイ施策(不良債権処理、ペイオフ、時価会計の導入)を乗り越えられたのである。

米国は今回の金融危機において竹中平蔵とは全く反対の金融政策を実施しているが、それでも失われた富の解決はできないだろう。

教授はさらに、「米国は日本と異なり国内に貯蓄が少なく、低金利で国債を発行し続けることができない」と指摘。
財政赤字拡大と金利上昇リスクを抱え、「(1990年代の)日本よりも事態は深刻だ」と警告しているが、これらものことも的を得ていると思う。

貯蓄の多い日本は経済環境が根本的に米国とは違うのである。

したがって米国のマネをしたがる竹中平蔵の考えは、全く的外れのものとなったのである。