芦北町計石港の海の方からの入口に、「御番所の鼻」と呼ばれるところがあります。
この御番所の鼻は、見てお通り2つの言葉が合わさって御番所の鼻です。
御番所とは、不審な船が入って来ないか見張る役人が詰めていた番所の事です。
この計石港に不審な船が入って来ないか見張っていたのです。
また鼻とは、海に突き出した岬の事です。
鼻のように突き出ている事から、呼ばれたものだと推察されます。
ですので、この場所は、不知火海に突き出た役所の在った場所という意味です。
またここには万葉集で詠われた「葦北の野坂の浦ゆ船出して、水島に行かぬ波立つなゆめ」
という歌が詠まれた所だという歌碑が昭和27年に建てられています。
いわゆる、野坂の浦と言われた所ともいわれています。
ただ、この説にはいろんな方の説があり、私が知る限りでも3ヵ所が野坂の浦だと言われています。
ただ、私の考える野坂の浦は、芦北海岸全体ではないかと思います。
女島神社のいわれには、野坂の浦の鷺の浦と書いてあるように、
野坂の浦の中に、いろんな浦があったものだと推察されるからです。
そう考える方がロマンがあって良いと思っています。
お気付きかと思いますが、野坂屋旅館の名前もこの野坂の浦からいただいたものだと推察しております。
ですので、この場所は不知火海を見渡すのに最適な場所だったのです。
天草越しに普賢岳まで見る事が出来ます。
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