能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
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鉢伏山 新芽の仕組み

2010年04月20日 | 鉢伏山
これから新緑の爆発を始める前の嵐の前の静けさのブナ。

枝先の新芽が今まさに芽吹くところです。

待ちきれないのでブナの新芽の仕組みを探ってみることにしました。

この新芽の長さは2.5cmと伸びています。冬芽の時はもっと短かった。
茶色いのは芽鱗(がりん)で20枚以上も重なって外気から新芽を守っていました。

これから一枚一枚が鱗片となってはがれて落ち葉の上に降ります。
新芽はたくさんの絹毛に覆われています。寒さや凍結から防いでいました。

折りたたまれた緑を試しに広げてみると、まぎれもないブナの若葉が登場です。

葉や茎がコンパクトに収まっていましたが、養分や水分を吸って大きくなることでしょう。

樹木は春から初夏にかけて一斉に伸び、枝の先端や葉のわきに芽をつくってその年の伸長を終え、
また翌年同じことを繰り返します。それが春のエネルギーの秘密です。