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【マンチェスター編】ハドフィールド aka ロイストン・ヴェイジーへ… その1

2012-08-26 | 2012年、英国の旅 ~春編
前回から始まったマンチェスター編の続きです。

マンチェスターについた次の日。
準備をして昼前にホステルを出ると、珍しい光景に出くわしました。



カモの行進?!
いえ、カモではなく、ガンだそうです。
かわいい~。こんな間近で見るのなんて初めて。
親子は前の歩道からやってきて、ホステルの横の駐車場から運河に向かってテクテク歩いて行きました。
車に轢かれないように、気をつけてねー!



さて、この日は予定通り、先日紹介したコメディ番組「リーグ・オブ・ジェントルマン」の舞台、
ロイストン・ヴェイジーこと、ハドフィールド(Hadfield)を目指します。

<周辺地図>



到着した日は夜遅くで気付かなかったけれど、
マンチェスターは赤煉瓦の街ですね。
ロンドンとはまた違った歴史を辿ってきたことを感じさせます。



そしてもちろんあちこちに運河が。
駅を目指し、東へ歩いていくと、
科学産業博物館(The Museum of Science and Industry)がありました。



日本で地図を見ていた時にはそれほど印象に残っていなかったのですが、
実際に傍に来て見るとすごく大きい博物館みたい。
この日は立ち寄れそうもなかったので、明日出発までに寄って見ようと決めました。

そのまままっすぐ歩いていくと、赤煉瓦の街並に突如剣のようなビルが建ってるじゃありませんか。



なんじゃこりゃ?!
近寄ってみると、入口にHILTONと書かれてある…
ホテルか! それにしてもこの形は一体…。



HILTONを除けば、ずーっと赤煉瓦色の建物が続いていきます。
線路の高架に沿って歩いて行くと、Manchester Oxford Road駅にたどり着きます。
駅の周りはさすがに賑やかです。



駅前には時計塔のある立派な高級ホテル、パレス・ホテル。
エドワード調の快適な客室らしいです。いいなあ…。
その並びにはパレス・シアター。この時は「オペラ座の怪人」を上演していました。
確か、リーグ・オブ・ジェントルマンもツアーでここに来ていたはず…。



Greater Manchester Arts Centreの横の坂を上るとManchester Oxford Road駅の入口。
ここからまずお隣のManchester Piccadilly駅へ。



一駅で乗りかえて、ハドフィールド行きの列車に乗換えます。
(ちなみに、ハドフィールドまでの運賃は片道約500円。)
Manchester Piccadilly駅はManchester Oxford Road‎駅よりもずっと広いので、
乗換のホームを、時刻表を見ながら注意深くチェック。
ちょうどもうすぐ出発の列車があるようなので、ホームへ急ぎました。



ホームが何本も並んでる…。広い!
ハドフィールド行きは2番線なので、ずっと奥へ進みます。



ジャーン! Hadfieldって表示されてる!(当たり前だけど…)
「うわー、私ホントにロイストン・ヴェイジーに行くんだ…w」
と急に実感。



いざ列車に乗り込んで出発。ここからは目的地まで1時間弱かかります。
パレス・シアター前のスーパーで買った昼食&お菓子をほおばりながら、
外の景色を楽しみます。



コーチに乗ってる時は、車窓から景色を見ながら
「英国は山みたいな高い土地がないんだなー」と思っていましたが、
マンチェスターから離れるにつれて、緑色の丘が見られるようになってきました。
町並みも、赤煉瓦色から茶色や白っぽい色合いに。



「こうやってベンジャミンも叔母の家に向かったんだなー」
車内を眺めながら、ジーンとしたりして。
↓こんな風に。



1時間は長いと思いきや、お昼を食べている間に時間は過ぎていきました。
ひとつ手前のグロソップで列車の方向が切り替わり、
ついに、終着地のハドフィールドへ到着。



HADFIELD!
去年は「いつか行ってみたいなー」なんて気楽に言ってたけれど、
数ある英国の名所には目もくれず、本当にここまで来てしまった!

そして、駅を出て見えてくるのは…



ああっ! この街並っ!



オープニングに出て来る街並そのままだー(。´Д⊂)・゜・。
ミスター・ゲイティス! 私、ちゃんとHadfieldに来ましたよ~(泣)」w



町のランドマークとも言える戦没者記念碑には、ひなげしの花のリースが飾られています。
いろんな角度から記念碑を眺めてみてしまう…。



駅前のパブも、番組で映ってた外観そのまま。
SHERLOCKの撮影地のSPEEDY'Sに行った時以上の鳥肌ものです。

この後、さっそく分かる範囲で番組の撮影地を巡ってみました。
(ここからは分からない人にはさっぱり面白くない、完全に自己満足な撮影地巡りになります。
 私のような物好きもそうそういないと思いますが、撮影ポイントのmapを作りました。
 ↓詳細は下の地図をクリック。)


まず、駅前のNewsagentsを左に見て、レイルウェイ・ストリートを歩きました。



お昼時で人通りはほとんどありません。
茶色い外壁の住宅がずーっと続いています。



ハドフィールド・ロードと交差するところまで出ると、古そうな教会が。
趣きがあるけど、夜中に幽霊でも出そうな雰囲気w



茶色い街並の中にある赤い外壁の床屋さん。
床屋さんにばかり注目していたら、始めっから肝心の撮影スポットを見逃してました。
本当はこの右側の写真の柵の奥に、元ロックスター気取りのレス・マックイーン(演じてるのはマーク・ゲイティス)の自宅があったんですが。
しくじった…。



気を取り直して。
スプリング・ガーデンという名前の小径。
このあたりに来ると、細い道の合流地点のようになっていて、少し視界が開けた場所に出ます。



合流しているのはチャペル・レーンと、キルン・レーン。
キルン・レーンは、町のメイン・ストリートであるステーション・ロードに繋がっていますが、
私は、キルン・レーンからもう一つ伸びているパラダイス・ストリートに入ります。



この道をまっすぐ入ると、ハイキングのために列車で旅をしてきたベンジャミン君(演:リース・シェアスミス)が泊まる、
叔母一家=デントン家があるのです。

←本編のシーン。

実際に住んでいる方がいらっしゃると思うので画像の大きさは控えめに。
もしかしたら、住んでいる方はこんな↓日常を送ってるかもしれませんが。
【Nude day - The League of Gentlemen - BBC】


ところで、このベンジャミンの叔母夫妻(演スティーヴ・ペンバートン&マーク)はヒキガエルが大好きで、
地下にヒキガエル用の水槽?を並べているくらいなのですが、
嬉しいことに、実際のお家の玄関先にも蛙の置物がおいてありました!

来た甲斐があったなw

パラダイス・ストリートを突き当たると、そこから見た眺めが最高でした。



デントン家の人たちはこんな素敵な風景を見て毎日過ごしてるのかー。
それなのに、なんであんな不思議な一家になってしまっているのだろうか…w

パラダイス・ストリートの横に、もう一本、バンク・ストリートという道が伸びています。
こちらには、劇中で何度も出て来る職業訓練所(Job Centre)があります。
(実際には入口に"LIBERAL CLUB"と書かれています。)



外壁がキレイになっているけど、形はそのまま。
ここにはもしかしたら↓こんなペンだけが友達の、嫌みな講師が仕事をしているかもしれません。
【League Of Gentlemen - pens】


性転換希望のタクシー運転手バーバラもよく通っていたこの道。
撮影当時は、この場所の周りに住宅は少なかったようですが、今は隣に家が並んでいます。
撮影後、住む人が増えたのかもしれませんね。町の知名度も上がったのかな…。



坂道を、乳母車を押しながら歩くお母さんを見かけたり、
なんだか本当に架空のロイストン・ヴェイジーにいるような気分になってきました。

後半へつづく…

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4 コメント

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Unknown (エリア55)
2012-08-27 11:45:34
動画面白かった~w
何度見ても思うのですがマークの演じる女性の裸
よくできてますよね~@@
思わず見入ってしまいますw
以前Tumblrで感動してリブログしちゃったしww

とっても3人で演じてるとは思えませんね!@@
声色なんか女性そのものみたいに聞こえるしぃ
獣医の先生はとっても優しそうだしぃ
出会い系のお店の女性はリースが演じてるんですか?
本当に普通に女性にしか見えないし、聞こえない!!

いや、ホント!すっごいですよwww
返信する
>エリア55さん (notfspurejam)
2012-08-28 10:33:33
貼付けた動画、ひとつひとつ見てくださってありがとうございましたw

数人で演じ分けるコメディってたくさんあると思うんですが、
彼らの演技はコメディというより普通のドラマっぽいというか、
嫌味なキャラも面白く見せようとするんじゃなく、本気で嫌な感じに演じてるところが好きですw
3人ともそれぞれ達者で個性が違うのもいいですよねー。

Markは後に舞台で女装する時に、TLoGで女性を演じた経験が役に立ったって語ってましたよw
何しろヌードまで披露してるわけですからねwww
返信する
こんばんは (Banoffee)
2013-12-24 23:10:09
最近、こちらのページを見つけて、大好きなリーグオブジェントルマン関連の記事があり、うれしくてコメントをしてしまいました!ハドフィールドに行かれたなんて羨ましいです><また、色々な記事楽しみにしています!


また、ページを近々開設しますので、よろしければ、こちらのリンクに貼らせてください。

返信する
>>Banoffeeさん (ミウモ(notfspurejam))
2013-12-28 05:49:45
コメントありがとうございました。
私の方も、TLoG関連の記事を読んでいただいたコメントは他の記事へのコメント以上に嬉しいです(^ ^)
今考えると、初めての一人旅なのによくハドフィールドへ行って帰って来れたなーと自分に感心してしまいます(笑)。
また是非いらしてくださいね。
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