
美容院でカットとヘアカラー。
前回が5月16日だったから約2ヶ月近くぶり。
次回美容院に行く参考になるので、ここに記しておく。
この美容院の美容師さんはとても気さくで人情家。
いろいろ感心することが多い。
今日はお茶についての話が特に心に残った。
ヘアカラーの途中でお茶を出してくれた。
見るからにおいしそうなお茶だと思った。
飲んでみると丁度飲みやすい温度で本当においしいお茶だった。
「これは美味しいお茶ですね。玉露ですか?」と尋ねると
「普通のお茶です。おいしいですか?心を込めて淹れました」と冗談めかしての返答。
その時、ハッと気が付いた。
私、心を込めてお茶を淹れたことが今まであっただろうか?
この年になってもお茶を出すのがとても苦手。
お客さんが来ると慌ててお湯を沸かし、沸騰したお湯を入れて
「熱いですので火傷しないよう気を付けて飲んで下さい」
↑こんないい加減なやり方だ。
とりあえずお茶を出さなくては・・・
そういう感じで出していた。
心を込める余裕なし。
(お恥ずかしい)
その話をしたら美容師さんが大笑いして
「それに似た経験があるんです。」と言って話し始めた。
お客さんが脳梗塞で半身不随になったのでお家まで髪の手入れに行ったら
それまで家の事は全くしないと聞いていたご主人がお茶を出して下さった。
その湯呑がとても大きくてそれに熱いお茶をなみなみ・・・。
せっかくご主人が注いでくれたのだから飲まなくては申し訳ないと思ったけど
熱くて飲めず、しかも量が多いのでなかなか冷めず苦労した・・・
そういう経験があるという。
「お茶など恐らく淹れたことが無いご主人が奥さんが動けなくなったら
自分でお茶を淹れて出してくれたのよ。感動した」
と話す美容師さんの目には涙が浮かんでいた。
わざわざ家まで来て奥さんの髪をカットしてくれたことがよほどうれしくて
不慣れながらもお礼の気持ちを込めてお茶を出したのだろう。
そのことをしっかり気に留め、涙を浮かべながら私に話して下さったこの美容師さん。
何と人情の厚い人かと脱帽の気持ちで話を聞いた。
お茶一つでもいろいろな淹れ方がある。
これから私も、もう少し心を込めてお茶を淹れなくてはと反省した。
(常識不足をこの年になって感じることが多い。
良くぞ、それで、これまで世の中を渡って来たものだ。恥ずかしい)