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タンロン遺跡(2019ベトナムno35)

2019-04-15 | アジア

 

 11~19世紀に栄えたというベトナム王朝のお城が築かれていたという地域にやってきた。そしてここ、2010年にベトナム6か所目のユネスコ世界遺産として登録されたというタンロン遺跡の入場券売り場。 

 

 中に入ると大きな公園だ。2019年の旧正月テトは2月5日。その日を迎えるための華やいだお飾りの準備が進んでいるのでした。 

 なんとも珍しい、幹に果物がくっついていた。後日調べてみたらドリアンに似ている世界一大きな果物「ジャックフルーツ」だと教えてもらえた。

 タンロンを漢字で書けば「昇龍」だそうだ。まさに栄華を極めたベトナム王朝ということか。そして、その象徴がこのドアン門。再建されたものか、その歴史をかみしめてきて現存しているものかは知りません。 

 この遺跡2002年に発見されて、現在も発掘調査が続けられているという、まだ見つけたてほやほやな遺跡だそうだ。 

 展示館の壁に掛けられていた写真、龍踊りか。中国のにおいが漂います。

 

 何メートルの深さか分かりませんが、階段を地下に向かってどんどん降りてゆきます。遺跡よりも、こちらに興味津々の私でした。 

 地下に築かれていたベトナム戦争作戦会議室ということだ。ベトナム戦争といっても、ベトナムの南北の戦い。それは資本主義と共産主義の覇権争いだったということらしい。この地下室は建国の父といわれているホーチミンが率いる北軍の司令部として使われ、アメリカとの戦闘を勝ち抜いてきた作戦部屋ということか。 

 会議中の写真も展示されていた。 

 当時のままかどうか知りませんが地下の廊下はこんなに立派。地下壕といえば、日本でも戦争末期、皇居や大本営など重要な政府機関を安全な地域に移転しようとの計画が実行に移されていたという。その地が長野市松代町、現在現地では「松代大本営後見学ツアー」などが組まれていて誰でも見学できますが、朝鮮労働者が使役に使われたなどの暗い歴史も併せ持っているのです。 

 そして階段を上って、更にベトナム戦争を学びます。 

 当時の姿が再現され、幾多の写真も展示されていました。広島、長崎は別として、日本国にも太平洋戦争の歴史を知る、こうした資料館はどこかにあるのでしょうか。残念ながら私は知りません。 

 

 

 戦時の生々しさを伝える写真が数多く展示されています。

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