S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

「虚」と「実」

2008-09-24 16:41:07 | Weblog
麻生さんのひいおじいさんは、あの幕末の頃の大久保利通で、いつも「篤姫」を見ているので、あの幕末のころの日本の未来を本気で考えていた人々の熱い思いを感じることができる。
でも何かこの頃の人々の思いには、「虚」ではないもの・・・
「実」を感じることができる。

篤姫では、ネプチューンの原田さんが、魅力的な大久保利通を演じている。


今の日本も幕末ほどではないけれど、何か音をたててくずれていくようなあやうさがある。
本当に、本気で自分のことより先に日本の未来を考えている政治家は、一体今はいるんだろうか??ねえ。

今の世界は「虚」がまるで「実」のようにはびこっている。
住宅ローンの証券化もそう、ライブドアのホリエモンも村上ファンドも、リーマンブラザーズも・・・・・

何か実体のない大きな影のようなものだった。

「郵政民営化!」と叫んでいた小泉という人も、そのとなりにいた竹中という人も、それに踊らされた選挙も・・・みんな「虚」をことばであたかも「実」のように人々に錯覚させた・・・・

大久保利通の名前は今も新鮮に響くけれど、小泉、竹中、という名前も安倍という名前も福田という名前も、もう人々の心の中には何も響いてこない、忘れ去られた影のようなものになってしまった。

自分の目で「虚像」と「実像」を見分けることができなければ、何かに流されたままになってしまう。
今みたいに、情報が多すぎるくらいなのに、マスコミは本当の真実をうまくかくしたまま垂れ流しのように、流し続けるものに、疑問の視線を持っていなければ、マインドコントロールされちゃう・・・


わたしたちは、あの幕末の江戸から京へ20日もかかった時代よりも、もっと「虚」のまま3時間の新幹線のレールにのっかっているのかもしれない。