♪楽・楽・楽♪

楽しいことに囲まれて、頑張りすぎず楽に考える、そしていつでも音楽の流れる人生を・・・

『フリーター、家を買う』

2010-11-12 | つんどく本 〆(.. )
フリーター、家を買う。


久しぶりに本のおはなし。


書評というのは、読んだ人それぞれの自由であるし
感じるところは、みんなそれぞれでいいと思う。

しかし、この本。
Amazonの評価がてんでばらばら。すごいなぁ。


ニノが主演でドラマをやっていますね。これが原作。
ドラマが面白そうだなー、見ようかなーとか思っているときに
本屋さんで偶然発見した原作。

知らなかったんだけど、最近いろいろ読んでいる有川浩さんの本、ということで
思わず(単行本なのに!)買っちゃった本でした。


ドラマを見ている人は分かるかもしれないけれど、
ストーリーは、意外と暗い。

25歳。そこそこの人生を送って、そこそこの私大を卒業し、そこそこの会社に就職。
だけど、会社の雰囲気に馴染めず、3ヶ月で退社。
就職活動も本格的にせずに、ふらふら。父親との諍いも絶えない毎日が続く。
そんな折、母親が重度の鬱病にかかってしまう。
父親は、その病気を受け入れられず、心が弱いからだと責め立てる。
主人公は、なんとかしなければと奮闘し、家族の再生に向かって立ち上がる。


今週のドラマを見ると、まぁ、また何だか新たなストーリーが展開されそうな予感。
だけど、小説はまったく話が違います。もうちょっと単純。そして良い子。


そう、単純なだけに、最後の方は物足りない気はするけれど、
この方が書くストーリー展開や言葉の選び方が好きだから、私は良いと思う。

他の人の書評に「リアルじゃない」と書かれているものが多かったけど
小説って、どこまでリアルを求めればいいんだろうねぇ。

鬱病とか精神疾患をもつ患者、それを取り巻く家族。
そういったものをテーマにすることは、理解を広く持たせるためにも重要な意味合いがある。
だからこそ、「おはなし」の仲だからと言って、間違ったことを書いてはいけない。
そうは言っても、果たして本当にその「リアル」を小説の中にしっかり入れたら、
どれだけの人が、受け止められるのだろう。
娯楽小説としての位置づけであるのなら、間違った知識を植え付けない程度なら
多少、非リアルでもいいんじゃないかと思ってしまう。
小説を読む人というのは、そこを暗黙知で理解して、受け止めるはずなんだから。
リアルばかりを望むなら、ノンフィクションを読めばいい。

小説を読むことで「現実」から離れることができる。
それが楽しくて読んでる人もいるわけで。
ファンタジーまで突拍子なく離れていなくても
プチリアル、そこら辺で起こりそうで起きない出来事、そんなテーマが小説の醍醐味じゃないか。


まぁ、逆に言えば、その暗黙知がないと、小説や漫画に書かれていることを鵜呑みにして
いろんな誤解を生じさせてしまうということもあるのかもしれないよね。

恋愛ゲーム、とかさ(笑)
いや、別に自由ですけど。


次は「ストーリー・セラー」を読もうと思います。
あとこの前、川端康成の「伊豆の踊子」を読みました。
文豪の書く文章というのは、、、正直、読みにくいっすよね。
えぇ、れっきとした文学部卒ですけどなにか?

『海の底』※追記しました

2010-07-15 | つんどく本 〆(.. )
土曜日、17時に家を出て
出先と電車の中と一人で入った夕食の席と
ずーっと本を読んでいたら
止まらなくなって
家に帰ってからもずーっと読んでしまって
明け方4時まで起きて読破しました。

久しぶりだ、こういうの。

と、いうわけで、眠いので追記は明日します


7/14
明日、といいながら、月まで変わってるし・・・。


さて、この本。
しょっぱなから衝撃的です。

なにせ、横須賀の米軍基地に巨大人食い甲殻類の大軍が襲ってくるのですから。


これだけ聞くと、ガメラやゴジラを彷彿とさせるエンタメファンタジー。

でも、この方の書く世界の中の人間像は、とっても素敵なんです。


主人公は海上自衛隊の青年2人。性格は正反対だが、仲良き隊内の問題児。
彼らが甲殻類の攻撃から停泊中の海上自衛隊潜水艦内に救出した子どもたちとの
閉じ込められた1週間を描く。

見も知らぬ子どもたちを助けたために、主人公の2人は敬愛する艦長を目の前で亡くした。
憎しみの矛先を目の前の子どもたちに向けたくなる気持ちを必死で抑えながら
職務を全うすることを想い、子どもたちを親元へ帰すために策を練る。

しかし、そこに集まった子どもたちは、どこか歪んでいて、争いが絶えない。
親からの過保護な愛、育て親への疑い、近所付き合い、友人付き合いの縛り、心の傷、「女性」という性、集団生活・・・
いろいろな想いや状況が絡まりあって、事態は複雑になっていく。

一方、潜水艦の外では、警察・自衛隊・米軍の戦略と駆け引きの中、ただただ機動隊だけが突如現れた敵に向かい、壮絶な戦いを繰り広げる。


なんというか、とても重いストーリーで、非現実的な状況なのに
どうしてか、人間模様がリアルなもんで、ついつい引き込まれてしまう。


シリーズ作の「塩の街」から始まって「空の中」を読み、これを読んだ。
そして、つい最近出たばかりの「クジラの彼」では、これら自衛隊3部作の番外編が楽しめた。

今年になって初めて手に取った作家さん。
内容は、今までのジャンルと程遠い内容だけど、さくっと読めてあったかい。

ただし、この非現実世界は夢になって出てくるから注意。明け方うなされたもん(笑)


人間模様がいい、と何回も書いてるけど
なんだろうなぁ。
愛しているから優しくする、好きだから大切にする
というよくあるあたたかさではなくて
職務として、同じ人間として、出てくる優しさ、あたたかさ
っていうのかな。うまく言えないけど。

ひきちぎれるほど悲しいのに、涙を見せてはいけない
そして、その愛する人ではない見も知らぬ相手を必死で助ける

って、そんな簡単なことじゃないじゃない。

そういうなんか、ちょっと特殊な何かを感じるんだよな。


あと、そんなテーマだけど
ちょいちょい甘い恋愛ものがはさまるのも、また・・・。
正直、出てくる女性は、かわいいんだけど、みんなめんどくさくて
友達にはなれなそうなタイプだったりするんだ。
でも男性は、なかなか、いい(笑)
夏木っていうつめたそうなのに熱いやつとかね。


まだまだ単行本が多くって、手を出すのをためらっているけど
図書館戦争とか植物図鑑とか、色々読んでみたいものいっぱいです!

夏は読書だよね、涼しい部屋で。それもいいよね。
ナツイチで年に1回のお楽しみの新刊も出たし。

夏休みがほしいよ~。8月~、休みたいよ~。


ブクログ

『図書館の神様』

2009-08-07 | つんどく本 〆(.. )
瀬尾まいこさんの小説は
あっさりしていていい。

普通すぎて普通じゃない日常。

でもなんか好き。

「温室デイズ」と「図書館の神様」
2冊続けて読み終えた。

「幸福な食卓」でもそうだったけど
必ず出てくる主人公は
まじめでまっすぐでふつうの女の子。
スカートの丈もひざくらい。
頭髪は黒。
当たり前のことだから当たり前にやってる。
だからカンにさわらない。
今は普通に楽しいけど、別に特別楽しいわけではない。
そんな生活。

で、必ず出てくるのが
「君は守られてるんだよ」
と、気づかせてくれる誰かの存在。

当たり前に過ごしているこの日常は
見えないところで誰かに守られているから、っていう世界観。

「温室デイズ」は、小学校から中学校までの守られた世界の中での
暴力、いじめ、学級崩壊のおはなし。

「図書館の神様」は、未来をあきらめて赴任した高校で
文芸部の顧問になった女性の再生のおはなし。

どっちも、どこか傷ついている。
でも、どっちも強くて芯があってまっすぐ。
そしてまわりとの触れ合いが、それを解きほぐす。
いいと思います。


さいごに
「図書館の神様」と併録「雲行き」で好きだったフレーズ 


[きっと、バレーボールをしている時にも、こんな風にハイタッチをしていたら、私はいいキャプテンでいられたに違いない]

初めて文芸部で心をこめてやった作業の終了時に生徒と交わしたハイタッチ。
バレー部時代、好プレイ後に単なる習慣でやっていたハイタッチにはなかった
お互いをねぎらう気持ち。掌に感じた瞬間にでた言葉。


[先生が先生になるなんて、喜ばしく思います。先生の明日と明後日がいい天気であることを祈ってます]

教員採用試験に合格し、赴任先から転任になったあと。
文芸部の唯一の部員から届いた手紙の一節。
こんなフレーズ、言われてみたい。


[完全な晴れはその後の雨をもってして成り立つ。完全な幸せの後には必ず悲しい出来事があるのと同じようにさ]

人生なにが起こるか分からないってねー。
でも、その逆も然りだと思うんだ。
今日みたいな日。あの突然の大雨。
晴れてた日中と裏腹の雨だったけど、
あの雨は明日の晴れをもってして成り立っているのかもしれないよ!


[人を好きになるのって瞬間の積み重ねだ]

これからきっと心地よいと思える瞬間が増えていく。
ちっちゃいちっちゃい瞬間がいっぱいいっぱい積み重なって
いつの間にか気がついたら好きになってる。
んー・・・理屈じゃないって感じですてき。


こういうちょっとしたフレーズや言葉の使い方に
いちいち唸りたくなる本って好きです。

『星守る犬』

2009-08-07 | つんどく本 〆(.. )
夜中に泣きました。

犬が、まっすぐすぎることに。

人間の、気持ちがすぐに変わってしまうことに。

愛していた人を、愛せなくなってしまうことに。

それでも犬は、人を愛してくれることに。

夫婦に、別れがあることに。

死と言う、別れがあることに。

悲しくても、左右に揺れるしっぽがあることに。

犬には、素直になれる人がいることに。

かなしいのと、せつないのと、あったかいのと

ぜんぶに対して涙は製造されるんですよね。



【星守る犬】

犬が物欲しげに見続けている姿から、
手に入らないものを求める人のことを表す。

慣用句で、高望みをする人のことを言うそうですが
なんとも可愛らしい姿を思い浮かべちゃう言葉ではないですか。


この漫画。
タイトルに惹かれ、中身も見ずに買った本。
普通のお父さんと、普通の犬が、
普通の人生から少しだけズレが生じた残りわずかの人生を
やさしく、まっすぐに1人と1匹で生きていくんだ。


青山テルマの新曲を
ハチ公目線で聴いていたら
無性に悲しくなった夜。


犬の瞳はやっぱりプライスレス

ナツイチ

2009-07-02 | つんどく本 〆(.. )
しぶやえきでね。

朝、会社に行く途中にね。

ふと本屋に寄ってね。

しかもキオスク系のちっちゃい本屋でね。

これから会社だって言うのにね。

本4冊も買っちゃった~。



だってさー。

並んである全部が全部、五本の指に入る好きな作家さんの新刊よ。

みんな6月30日とか7月1日が第一刷。

テンション急上昇だよ。帯だけで。

**************

◆重松清 『あの歌がきこえる』
~友だちになった瞬間にも、旅立ちの日にも
あのメロディーは俺たちの胸に響いてた。~

重松さん、新刊スピード早すぎて最近全然読んでませんが
感動したい時に、間違いはありません。


◆瀬尾まいこ 『温室デイズ』
~2人の少女が起こした、小さな優しい奇跡。~

瀬尾さん、あったかーいんだよー。
温室で伊豆・・・って変換されたけど。
そりゃ暑いわ。


◆伊坂幸太郎 『終末のフール』
~世界が終わるその前に 今日、あなたは何をしますか?
地球滅亡へのカウントダウンを生きる群像を描く~

これ超オススメ。実は一回借りて読んだことあるの。
でも文庫になったから買っちゃったー。ラブセンダイ。


◆村山由佳 『おいしいコーヒーのいれ方
       Second SeasonⅠ 蜂蜜色の瞳』
~その唇から何より強い約束を引き出したかった。
一生、僕以外は愛さない、と。~

写すのも恥ずかしい帯ですわ。
言わずと知れたおいコーも、なんとまぁSecond Seasonですよ。
やっとハッピーになったと思ったのに、
またうじうじするらしいよー、もぅ。



やー。
会社さぼって一日読書したい。

早くお気に入りカフェ見つけて
夏の暑い日にアイスコーヒーの氷カラカラさせて
緑とか窓から見えちゃうカフェのソファーに座って
4冊読破したいなー。。。。


って、もはや通勤中は本読む気力がまたなくなっているため
今読んでいる本は2冊とも中途半端にしおりがはさまってます。

本読むために、わざわざ自転車乗って、遠くのベローチェまで
走って行っていたあの時間の余裕がほしいなぁ。

今月の目標は、カフェを・・・3件以上見つけること!!
東京でぜんぜん行ってないよー。
「好き」を見直そう月間で!

「ミッキーマウスの憂鬱」

2009-01-16 | つんどく本 〆(.. )
タイトルに惹かれて
背表紙のあらすじに興味をもって
昨日と今日で一気読み。

「東京ディズニーランドでアルバイトすることになった21歳の若者。
様々な出来事を通じ、裏方の意義や誇りに目覚めていく。
史上初のディズニーランド青春成長小説。」


ハケンでやってきた少年は、ヴィソーブという役名の部署に回されます。
かっこいい名前をしたその役に、胸ときめかすも束の間・・・
聞き間違いで実は日本語の美装部。
パレードのクルーたちにきぐるみをひたすら脱ぎ着させるお仕事。
地味でオンステージにも立てない雑用に始めは文句を言いながら
仕事開始2日目に、なんとミッキーマウスの誘拐事件が発生!
消えたミッキー、疑われ、責任を負わされそうになる準社員、
保身と出世にこだわり責任転嫁と名誉保持に生きるお偉方。

夢と魔法を提供するキャストが笑顔を失う瞬間、人間らしさ、対立や妬み・・・
冒頭は主人公のひどさに腹は立つし、夢と魔法の裏の現実を見せられたことに
ちょっとした不安や不快を感じずにはいられない。
むしろディズニー、この話、許しちゃってるんですか??っていう余計な心配。

もちろん出てくる大元の会社の名前が株式会社オリエンタル「ワールド」など
少し手が加わり、実際にない部署などもでてくるので完全なるフィクションではあります。


だけど、これ本当なんじゃないの??って思える箇所もたくさんでドキドキ。

最後には、これぞディズニーを支える人なんだと納得し、いい終わり方でした。


人を悲しませるのも人間、人を喜ばせるのもまた人間。
裏方に徹することにおける大切さ。
忙しいと忘れがちになる心とか。
「大切なことはみんな・・・」って本を読んだことがあるけれど
いつ行ってもあの場所はすごいですよね。キャストの演じ方がちゃんとある。
ときどき人間っぽい姿を見ると逆に安心しちゃうけどな。わたしは。

松岡さんって「催眠」とか書いてる人だよね。
こういう話も書くんだ。
なかなか面白いおはなしでしたので久しぶりにご紹介まで。


はぁ、ミッキーに会いたくなる時期なんですよね。
うがった目で見ちゃうかな。
ミッキーは、生きているんだ、ともだちなんだ。

『ラフ』

2008-10-11 | つんどく本 〆(.. )
最近ようやく1年越しに、「ラフ」全巻を揃え、読み終えました!!


貧乏性なんで、マンガ一冊買うのにお財布が開かないのよねぇ。。。


えぇ。でもチョット面白かったので語ります。
引くぐらい語ります。


「ラフ」 あだち充

最初は映画で見たのですよね。DVD借りて。
本当は、映画館で見たかったの。あのとき。
全く話の内容は知らなかったんだけど
単に主題歌と挿入歌がスキマスイッチだったから
映画館の大音量で聞きたいと思っただけなの。

結局、見に行けず家で見たんだよね。
キャストは私のお好みではなかったというのもあるんだけど
話の中身は面白いなと思って見てました。

タッチも制覇しているし、H2のドラマも見たばかりだったし
じゃあ次はラフを読んでみようかな、と思って集め出した感じです。


結論から言いますと・・・


大和圭介が、好きです。

きゃ

かっこいいです。も○みちよりいい男(笑)
なんかだってすごいよこのひと。
男は黙って・・・競泳。



あとね。でもね。

二ノ宮亜美も同じくらい好きです。

友達になりたい。というかかわいい。やばい。



マンガだけどね。



でね。帯の言葉がね、いいんだよ。いーんだよ?
全7巻↓

「人殺し」
「おまえなんか大っきらいだ」
「一緒に寝ればいいじゃない」
「なのにあいつときたら」
「忘れるなよ、今日のあいつを」
「わたしも好きよ」
「こちら二ノ宮亜美。大和圭介、応答せよ」

とまぁ名言集なんですがー

何があったー??6巻7巻??
って感じじゃないですか。
それまではナーナーだったのに
最近買ったその2冊で一気にこの話が面白くなったし。



最終巻のラストを知ってる人はきっと多いと思う。
あのテープレコーダーのね。



まずこれからして言わせていただくと
「あーあー、聞こえますか?」
     は
    ずるい!!

この告白はずるい。
亜美はずるい女だ。
うわーーー、でもかわいい。

もぅわたしどこの男子校生だヨ・・・。


でも、南ちゃんよりヒカリよりハルカより、ヒカルは許せないよ、
このかわいさ


しかしです。
その前ですよ、問題は。
お見舞いを経て、事故を経て、マラソンを経て、の!!
      スキー旅行。


「ひとことだけいいかな。・・・・・・」



    


これは、圭介。
つれてかれました


誰か、分かって・・・。
読んだことある人、これから読む人。
このままじゃ私、変な人です。
分かってるけど

人殺し!から、こうに至るのって
タッチの「浅倉南を愛しています」よりもすごい。とおもふ。
呼吸を止めて一秒って歌いたいよ!
気付きにくい優しさに、亜美ちゃんだけは気付いちゃうの。
うん。
もぅ、、
しあわせになれよ。


タッチも好きですが。たっちゃんも好きですが。
ラフ、いいっす。

あだちマンガといえば
H2談義はどこに行っても盛り上がりますよね。
ヒカリかハルカか。
どうでもいいけど、うちの姉妹も似た名前で
従兄はヒロって呼んでるので、若干恥ずかしいんですが。

私は断然ヒカリ派でした。ドラマだけしか知らないけど。

別に名前が似てるからとか
ハルカみたいに可愛くなんかなれないっていう僻みだとか
市川ゆいが世界一かわゆい、からとかそういうわけじゃなく

単に友達になれそうなのはハルカではなくヒカリであるわけで・・・
今度はH2もマンガで読んでみようかなとか思うわけで・・・

でも完全に世の中はハルカ派が多いんですよねー。べつにいいけど。



だけどこれから私は、亜美派です。
ヒロもヒデも好みじゃないけど、圭介は良い子です。


きもちわるいなー、わたし。



「みゆき」も文庫2巻までで止まっており
今よく本屋で売ってる「なんとかゲーム」ってのも気になります。

どうせヒロインはみな同じ顔。
話の内容も、きっと似ている。

でもその安心感がキライじゃない。


ラフのせいで夜更かし続きだよーーー

『ひゃくはち』

2008-08-31 | つんどく本 〆(.. )
夢中になる本に出会いました

好きな作家さんの本であれば、おもしろいのが分かってる。
でも、こうやってふと出会って初めて知った作家さんの本が当たると
ものすごくうれしいのですよねー。


『ひゃくはち』 早見和真


2008年の新刊、それと同時に現在全国ロードショー中。
原作と映画が同時進行って珍しいんじゃなかろうか??
本当は早く映画も見に行きたいのです!!!
でも基本は「本」の方が好きな私。
原作を読んでからじゃなきゃな、と思って探して購入。3日で読んだ。



主人公は、名門高校野球部の高校生
甲子園を目指して日夜練習に励む野球部のメンバーとの熱い青春を描くストーリー。

そう、それだけだったら「タッチ」や「H2」や「ドカベン」だ。

でもね、この主人公。万年補欠のスタメン当落線上にいる普通の子。
周りは野球できて当たり前の世界の中、中学軟式野球部から上がってきた子。
そんな子目線だから、野球部の違った側面を感じられるの。

エリート野球部だけど、頭の中は普通の高校生。
タバコ、合コン、お酒にデート。女の子との出会いに胸ときめかせる休みの日。
監督の目を盗んでは楽しいことに花を咲かせる。
だけど野球への真摯な気持ちは皆一緒。
実力は違えども、口には出さねども、目指す場所は皆同じ

あぁ栄光は君に輝く。


試合の細かい実況も臨場感があり、目に浮かびます。
バントとスクイズの違いが分からない私でさえ
スタメン発表の場面は、一緒になってどきどきしたし
友人の悲しみに胸を打たれるシーンでは一緒に泣きました。

高校生ってこんな感じなんだろうなー。
私は、野球部だったことも高校男児だったこともないから
本当のことは分からないけれどね(笑)

単なる野球小説だったら読まないけれど
家族小説で、友情小説で、初恋小説である、と
北上次郎さんも言ってますようにいろんな楽しみがある物語です。


ちなみにタイトルの「ひゃくはち」とは・・・
ご存じのとおり人間の煩悩の数108つ。
そして、野球ボールの縫い目も108なんだって。
すごい偶然だよね。煩悩を投げているんだよ。
「四苦八苦」をそれぞれ掛け合わせて足すと
4×9+8×9=108、だって知ってた?

苦しみ、煩悩、高校野球。熱いねー。

今年の夏の甲子園はもう終わってしまったけれど
残暑の中、文学の中の甲子園で熱くなるのはいかがでしょう?
早く映画っ映画っ見たい見たい


P.S
ヨシくん、プロ初登板おめでとうございます

『重力ピエロ』

2008-07-27 | つんどく本 〆(.. )
はい、こちらT大学生には最近馴染みの大きい本ですね。
ついこの間、移動の時間を使ってがーっと読んでしまいました。

映画化が決まって、ロケがすぐそばでやると聞いて、、、
と、いうよりも伊坂作品を読む前に全作品の中で一番タイトルに惹かれて
読みたいなー・・・とずうっと思っていた作品。

だけど、私としては変なこだわりがあって
好きな作家、読みたい作家が見つかったら出版順に読みたい!という
そんな思いで、すぐには手を出さずに待っていました。

「アヒルと鴨のコインロッカー」で彼との出会い。
その後、「重力ピエロ」に至る前に、同じ出版社から出ている
「オーデュポンの祈り」「ラッシュライフ」を読みました。
それから作風が違うのかなと手に取った「死神の精度」
単行本の頃から気になっていた「チルドレン」を読んで
学食でのロケが終わり、最近やっと購入→読破。
とな。


いさかさん、おもしろいですよ。

何が面白いって一番はモロ仙台なところ。
Y山動物園、Y山橋、駅前のペデストリアンデッキ、東口、大学病院、広瀬通り
読んでいて情景が浮かぶという条件は読書の面白さを引き出す第一条件。

頭の中で道順や場所をシミュレートできるのは面白い。
フィクションの会社やホテルやマンションも実際にある気がしてくる。
しかも出てくる仙台の街では、あらゆる作品にわたって
「連続放火事件」や「バラバラ殺人事件」や「空き巣狙い」や「強盗」や「新興宗教」や、
その他もろもろ治安の悪い出来事が頻発。
現実の非現実空間とでも言えるようなとこに吸い込まれるわけです。


人物描写もまた、、、みんなスタンダードから3cmくらいズレてるの。
「こいつ変」
なのになんだか親しみがある。
そんな人が多い。
そしてさらに次の作品を読み漁ってしまうわけがある。

全く話に繋がりのないすべての作品。
必ずと言っていいほど登場人物にリンクがあるんですよ。
「オーデュポン」に出てきた喋るカカシのことを話しにくる青年が
「ラッシュライフ」にも「重力ピエロ」にも出てきた。
「重力ピエロ」の主人公は、「死神」の途中に脇役として登場。
とか
「あ、この人知ってる!!」っていう発見が面白い。

ミステリーやサスペンスの謎解きものとして読むには物足りないって批判があるけど
もともと頭を働かせて読むのが苦手な私には
これくらいの知識提供が「ほぅっ」となってちょうど良い。
事件を扱う話だけどテーマは別なところにある気がするんだよね。


で、肝心の「重力ピエロ」の話だったね。

ざっとあらすじを話すと
主人公は泉水と春という男兄弟。
しかし、実は十数年前に強盗性的暴行の被害で産まれた子供が弟の春だった。
そんな本当は血の繋がっていない春も、同じ家族としてずっと育てられてきた。

彼らが大学を出たその頃、仙台の街では連続放火事件が頻発。
放火の場所と関連する壁に描かれたグラフィティアートの謎。
さらにその予見とリンクする遺伝子情報の記号の羅列。。。

謎ときに繰り出した兄弟が直面する事実とは・・・???


と、まぁなぞ解きは単純だったりするんですが
テンポが良いのですらすらすらっと読めちゃうよ。

「春が2階から落ちてきた」
っていう出だしから、何が起きるの?といろいろ期待を持っちゃうし。

次はギャングでも読んでみようと思います。


それにしても映画は来年ということで待ち遠しいですね。
泉水がカセリョー、春がオカダなんちゃら(ごめん、忘れた)。
(ちなみに二人とも英語にすると‘スプリング’ってのがまたオツ)
オカダヨシノリさんだと思って読んでたら、あの方は違う役どころなのね。
「ビール!ビール!」のうっちーのイメージが強く想像できませんでした。
父がコヒナタさんっていうのが素敵☆
なんだかエキストラに知り合いもいっぱい出ているようだしw
ぜひとも仙台で見てみたいもんです。
あと、原作に全く大学が出てこないのに、大学をロケ場に使ってる不思議。
いったいどのシチュエーションなんだろう。

文食が、おしゃれなジャズのかかるオフィスとかになってたらどうしよう。。。
めっちゃ笑う・・・。
ちなみに後輩の子が、自分の家のマンションがロケに使われていると言ってたけど
それはまさか・・・売春斡旋場??
ロケに使われて嬉しいような嬉しくないような・・・。


伊坂作品を読むと世界がちょっと歪む気がしちゃいますが・・・
それもまた伊坂哲学ってことで、、、
きっと麻薬患者のようなもんなんだろうな、コレ。

空想国内旅行 Vol.1

2008-05-01 | つんどく本 〆(.. )
旅行に行きたいな~・・・ていう潜在意識からか
本屋さんをぶらぶらしている時に、ふと見つけた
こんな本をついつい買ってしまいました。



・・・これはさすがにバカだなぁ。。。

だって箱根とか行く予定なんて全くないのに(笑)

しかも今見たら「2008年5月1日発行」って書いてあった!!
うーん。早まったわ・・・。

そう。
箱根とか行く予定はないんですけどー
箱根とか行ってみたいなとはおもっていたわけなのよね。
箱根とか行ってみようよ、なんて話を友達としたこともあったけど
箱根とか一体何があるかとはも全くわかってなかったのよね。


で、中身を見ておとされた


意外や意外で、気になるところがいっぱいあるのよね。

第一に、箱根という地に興味を持ったきっかけは「美術館」なんです。
ポーラ美術館に行ってみたいなぁって思っていたことがあって。。。
モネとかルノワール、ゴッホ、シャガール、ピカソなどなど
名画のたくさん集まる美術館らしく、一度行ってみたいと思ってた。

そうしたら、他にもたくさん箱根には美術館があるらしい

「彫刻の森美術館」
ムーア、ロダン、岡本太郎などなどの彫刻が展示されているらしいです。
「考える人」しか知識がありまへん・・・。
でも魅力は敷地内にあるシンフォニー彫刻!!
高さ18mの塔の内部はステンドグラスで覆われている、らしい。ステキ
「Art on Music」という音楽とアートのコラボとか、目玉焼き型ベンチとか。
おもしろそうなのいっぱいです。
建築土木系・物理系の友人と一緒に行くとうるさそうだなぁと考え1人ニヤリ。

バスケットにサンドイッチとシャンパンミニボトルが入ったランチもいいねー。
それから「星の王子さまミュージアム」や「箱根ガラスの森」なんかも魅力的。
芸術の地、ですなぁ。1日美術館巡りしたい


さらに、芦ノ湖まで降りると湖をなんと海賊船で巡ることができるのです!!
チャラらんらんチャラらんらんチャラらんらんららららん♪(注・ムーディではない。)
海賊船に乗って、「サヴェ?」って言いながら、ラム酒を片手に
・・・富士山を拝む。
パイレーツ・オブ・フジヤーマ

私、何を隠そう富士山好きなんですよー。
典型的日本人でごめんなさい。おっきくて好きです。
モーターボートでもいいな。

あと箱根の関所とか旧街道とかもいいですね。
昔の暮らし再現・・・みたいな場所、結構面白いと思うんです。
ちょっと怖い人形とかいるあれ。
寄木造細工なんかも気になります。水族館もあるようです。アザラシー。
芦ノ湖畔のオープンカフェで、りんごパイ、フルーツタルト
焼きたて手作りパンのお店もいっぱいあるみたい。
懐石料理とか明治時代の豪華洋食とかはどうでもいいけど
豆腐料理やタイ茶漬け、温泉卵はいいですねー。
食の旅さいこう!
おなかすいたー


でも、やっぱ箱根といえば・・・

「温泉」ですよ!

登山電車やケーブルかーに乗って
春ならつつじ、夏ならあじさい、秋ならススキ・・・
自然に囲まれた中での野天風呂、露天風呂。
ひなびた感じの湯を浴衣と下駄で巡るってやっぱいいですねー。

ちょっと豪華な旅館とかだと
お好きな柄の浴衣を選んで、足袋をはいて、巾着も付いて散策できちゃう。
さらには専用露天風呂がお部屋に付いているなんてのも!!

でもー。

私まだまだ若いんでー。

そういうのは大きくなって万が一立派な大人になったらでいいです。

いまは古い温泉街よりも、気になるものを見つけちゃいました



箱根小涌園 ユネッサン

これはねー、曲者ですよー。
噂の「水着着用」温泉、のすごいバージョン。
普通の温泉はちょこっとしかないようで、見ると変わり湯がたくさん。

まず、地中海の海をイメージしたという「ユネッサン」
基本、水着で入れる温泉なんだけどね。
ウォータースライダーあり、洞窟風呂あり、滝あり、ジャングルジムあり、
死海風呂あり、クラゲ鑑賞風呂あり、アロマ風呂あり・・・
とまぁ、あやs・・面白そうなお風呂がたくさん。

さらに渓谷に位置する「湯~とぴあ」ゾーン。
これまた水着で楽しめる変わり湯ゾーンなんですが・・・。
1日数回本物のワインを投入する「ワイン風呂」
クレオパトラやメアリー女王も入浴したという美肌効果抜群の湯。
現代のメアリー女王、黙ってられません(←ばか)

足柄茶の緑茶風呂は温泉水で淹れたカテキンたっぷりの湯。
山の中の炭焼小屋をイメージした炭風呂。
日本最大級の五右衛門風呂。
大きな酒樽から少しずつ日本酒が滴り落ちる酒風呂。
粗挽きネルドリップコーヒー風呂も、低温抽出の本物のコーヒーが入るとか。

他にも間欠泉や滝風呂、散歩風呂、中にはラーメン風呂なんてものも。。。

どうなんだろう。
この手のアトラクションは、下手するとめちゃくちゃ古い、とか
あんまり綺麗じゃないとか、そんなイメージがあるんだけど・・・
(だってHPの写真がなんとなくバブリーな感じ。。。)

ちょっと、ちょっとだけどー
ここではしゃいでみたい・・・な~んて思っちゃったwww
あのメンバーならはしゃげるな(問題だけど・笑)とか
こっちのメンバーではちょっと想像できないけど意外といけるかな、とか
シミュレーションがたのしいです。
たのしそうー、みんなで行きたいー。
超テンション高く遊んでくれる人募集ー。

タイ式ヒーリングの部屋、ハーブボールの部屋で
アジアントリートメントやマッサージ、アーユルヴェーダも楽しめる、だって
女子たるもの、美肌温泉でとろとろのふわふわになった後に
気持ちの良いマッサージとトリートメントにぐでんぐでんになるってのは
最高に至福を感じられるであろう夢であります!うぇ~、やりたーいぃぃ。

もちろん、
湯上りのビールも、至福の瞬間に間違いはない。
女子たるもの、それもあり


そんなあやしい魅力満載の箱根ですが。
新宿まで夜行バスで行ってー、ロマンスカーに乗ってー・・・
とか具体的に考えちゃってる自分がいました。
美術館なら一人旅でもいいけど、温泉はなぁ・・・ましてやユネッサンは不可能。


ひとまずは空想でガマンガマン
旅行は考えている時も一つの楽しみですから。
現実にしたい旅がどんどん頭の中に増えてきていて困っちゃいます。
あせらずあせらず。
3ヶ月くらい、なんにもしないでいい期間がほしいよー、みんなで。