♪楽・楽・楽♪

楽しいことに囲まれて、頑張りすぎず楽に考える、そしていつでも音楽の流れる人生を・・・

『海の底』※追記しました

2010-07-15 | つんどく本 〆(.. )
土曜日、17時に家を出て
出先と電車の中と一人で入った夕食の席と
ずーっと本を読んでいたら
止まらなくなって
家に帰ってからもずーっと読んでしまって
明け方4時まで起きて読破しました。

久しぶりだ、こういうの。

と、いうわけで、眠いので追記は明日します


7/14
明日、といいながら、月まで変わってるし・・・。


さて、この本。
しょっぱなから衝撃的です。

なにせ、横須賀の米軍基地に巨大人食い甲殻類の大軍が襲ってくるのですから。


これだけ聞くと、ガメラやゴジラを彷彿とさせるエンタメファンタジー。

でも、この方の書く世界の中の人間像は、とっても素敵なんです。


主人公は海上自衛隊の青年2人。性格は正反対だが、仲良き隊内の問題児。
彼らが甲殻類の攻撃から停泊中の海上自衛隊潜水艦内に救出した子どもたちとの
閉じ込められた1週間を描く。

見も知らぬ子どもたちを助けたために、主人公の2人は敬愛する艦長を目の前で亡くした。
憎しみの矛先を目の前の子どもたちに向けたくなる気持ちを必死で抑えながら
職務を全うすることを想い、子どもたちを親元へ帰すために策を練る。

しかし、そこに集まった子どもたちは、どこか歪んでいて、争いが絶えない。
親からの過保護な愛、育て親への疑い、近所付き合い、友人付き合いの縛り、心の傷、「女性」という性、集団生活・・・
いろいろな想いや状況が絡まりあって、事態は複雑になっていく。

一方、潜水艦の外では、警察・自衛隊・米軍の戦略と駆け引きの中、ただただ機動隊だけが突如現れた敵に向かい、壮絶な戦いを繰り広げる。


なんというか、とても重いストーリーで、非現実的な状況なのに
どうしてか、人間模様がリアルなもんで、ついつい引き込まれてしまう。


シリーズ作の「塩の街」から始まって「空の中」を読み、これを読んだ。
そして、つい最近出たばかりの「クジラの彼」では、これら自衛隊3部作の番外編が楽しめた。

今年になって初めて手に取った作家さん。
内容は、今までのジャンルと程遠い内容だけど、さくっと読めてあったかい。

ただし、この非現実世界は夢になって出てくるから注意。明け方うなされたもん(笑)


人間模様がいい、と何回も書いてるけど
なんだろうなぁ。
愛しているから優しくする、好きだから大切にする
というよくあるあたたかさではなくて
職務として、同じ人間として、出てくる優しさ、あたたかさ
っていうのかな。うまく言えないけど。

ひきちぎれるほど悲しいのに、涙を見せてはいけない
そして、その愛する人ではない見も知らぬ相手を必死で助ける

って、そんな簡単なことじゃないじゃない。

そういうなんか、ちょっと特殊な何かを感じるんだよな。


あと、そんなテーマだけど
ちょいちょい甘い恋愛ものがはさまるのも、また・・・。
正直、出てくる女性は、かわいいんだけど、みんなめんどくさくて
友達にはなれなそうなタイプだったりするんだ。
でも男性は、なかなか、いい(笑)
夏木っていうつめたそうなのに熱いやつとかね。


まだまだ単行本が多くって、手を出すのをためらっているけど
図書館戦争とか植物図鑑とか、色々読んでみたいものいっぱいです!

夏は読書だよね、涼しい部屋で。それもいいよね。
ナツイチで年に1回のお楽しみの新刊も出たし。

夏休みがほしいよ~。8月~、休みたいよ~。


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