NOBのおでかけだより

気ままな旅ライフとちょっとおでかけグルメレポート

久々のバンド練習

2015年10月25日 | 音楽

何年ぶりだろう?
友達のバンドに参加。
何年も続いているのは彼の努力だな。
誰かが縁の下やらなければ
アマチュアバンドなんてなかなか長くは続かない。

メンバーのプライベートスタジオに出かけた。



「この椅子使えよ、奴が使ってたんだ」
先週若くして急死したメンバーの専用椅子だった。

彼とは就職したてでお金が無いときにバンドを組んでいた。
今でも一番の楽しい思い出だ。
いい奴だった。
男らしかったし、大酒呑みで、頭も良かった。

世界に先駆けて開発した製品は当初鳴かず飛ばずだったが、
今になってシリコンバレーで盛り上がっている。

出かける前に彼の演奏を何度も聴いた。
決して巧くない、
けど味有り。
彼にしか出せない音。
無心になっている感有り。
彼そのものという感じ。

ジャズの教室等で覚えた
お決まりのフレーズで埋められたソロは飽きる。
おそらく「再生作業」だからか・・・
彼のソロは飽きない。



練習開始。

何年も長時間吹いてなかった。
だからデュコフはきつすぎた。
途中でメイヤーに替えた。

バンド全体の演奏は悪くない。
けど、ドライブ感というかグルーヴ感無し。
別のバンドでも感じていた。

別のバンドのギタリストとベーシストは
譜面通りに音符通りにきっちり弾くスタイル。
リズムマシン。
ジャズやブラコンはまずグルーヴ感だろ。
グルーヴを生むモタリやツッコミ、ヒッカケ
は譜面には書かれてない。

そして、「あの人の演奏を聴きたい」
と思う気持ちの源泉は個性。

曲を自分のものにしてるから?
曲を自分のものにするってなんだろ? 
バンドを初めてからずっと考えてた。



無心で自分を出し切るってことか???

技術的にどうこうではない。アマだし。
基礎を磨く必要はあるし訓練もある程度いるとは思う。
けど、教わったフレーズで埋め尽くすべく
「再生作業」するのは自分のものにしてるのかな?

バンド全体も多分同じこと。

おきまりの構成、発振器のクロックのように刻み、終わり、
インタープレイも無し。
それってジャズの曲をジャズっぽく「再生作業」をすることでは?

自分を出せるか、グルーヴ感がでるか。
亡くなってしまった彼のように、
自分のスタイル、
個性が出せるようになりたい。

今日は彼のお通夜。未だに信じられない。