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日中平和友好条約締結45周年記念大集会が開催された。

日中平和友好条約締結45周年記念大集会が開催された。

8/10,日中平和友好条約締結45周年記念大集会が開催された。(YouTubeで全編視聴できます。)

https://m.youtube.com/live/kpahq5ASsKo?feature=share ⇦クリックしてご覧ください。

「中国を仮想敵国に仕立て上げて、着々と戦争準備に突き進んで良いのか。中国は敵ではない。―日中友好こそ、日本の最大の安全保障の一つだ―」のサブタイトルのもと、衆議院会館にて、鳩山友紀夫元総理、呉江浩中華人民共和国駐日本国特命全権大使を来賓にお招きして開催された。

基調講演は浅井基文先生(元広島平和研究所所長)がつとめられ、
古賀茂明さん(政策アナリスト・元経産官僚)「台湾有事、起こすのも止めるのも日本次第」
奥谷禮子さん(人材派遣会社 ザ・アール創業者)「嫌中は不幸を生む」
乗松聡子さん(ピース・フィロソフィー・センター代表)「日本よ、アジアに戻ろう」
泉川友樹さん(沖縄大学地域研究所特別研究員)「経済協力から見る日中平和友好条約締結45周年」
大野芳一さん(日中一帯一路促進会代表、株式会社セス代表取締役社長)「幾多の困難を乗り越えて来た日中貿易50年」
の各界からの発言があった。

開会にあたり、藤田高景さん(村山談話の会・理事長)が、主催者を代表し挨拶をされた。(報告:伊関)


(藤田高景さんの挨拶を聴き、集会開催趣旨がよく分かった。以下文字起こし文を掲載する。)

 日中平和友好条約は、今から45年前、1978年8月に福田赳夫内閣によって、日本と中国の平和友好関係を強固なものにし、発展させることを目的として、北京で調印されました。一衣帯水の日中関係には、山あり谷ありの経過がありました。多くの先人たちの命がけの努力の上に、困難な時代を乗り越え、今日の日本と中国の重層的な関係が創り上げられました。特に、19世紀以降の歴史においては、日清戦争で台湾を割譲させ、その後、中国に侵略するという罪深い歳月が含まれていることを忘れてはなりません。

 また、日中平和友好条約締結45周年の節目に際して改めて想起し、確認すべきは、日中国交正常化は、日本が「中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認する」こと(日中共同声明第2項)、中国に対する侵略戦争の「責任を痛感し、深く反省する」こと(同前文)によって可能となったこと、また、日中平和友好条約では「相互の関係において、すべての紛争を平和的手段により解決し及び武力又は武力による威嚇に訴えないことを確認」していること(第1条2)であります。

 今日世間では、米中対立などと言われたりしておりますが、その内実を分析すると、米国はこのままではGDPにおいても、遠からず中国に追い抜かれるだろうと、米国はこのままでは、この100年前後、米国の支配的覇権的地位を確立してきたアメリカ帝国はいずれ中国にとって代わられるだろう、その恐怖心が全てだと言っても過言ではないと思います。

 私たちは好むと好まざるを超えて、宇宙船地球号に暮らしております。その国家関係を考えるときに、一つの国が永遠に世界を支配できるのでしょうか。あのローマ帝国でさえ永遠ではなかったのであります。米国が永遠の帝国を夢見て、自分を追い越そうとする可能性のある国に、徹底的に軍事的経済的に恫喝をかけてその国の発展を妨害しようとする。私はそんな行動に正当性は無いと思います。皆さんどうでしょうか。宇宙船地球号の行動倫理は、自分の国も発展し、他の国も発展し、共に栄えて平和共存の世界をつくっていくことではなかったでしょうか。

 1980年代に日本の半導体産業が世界を席巻する勢いを見せた時、米国は日本にいったい何をしたでしょうか。皆さん思い出してください。極めて不当な半導体協定を日本に無理やり押しつけてきたのはどの国だったのでしょう。結局、日米半導体協定を契機にして日本の半導体産業は、没落の道に追いやられて行ったということであります。別の角度から見れば、米国の思惑は見事に達成したと言えると思います。

 いま米国が中国に対してとっている態度を見ると、あの1980年代に米国がまんまと首尾よく日本の半導体産業を叩き潰して、味を占めた、あのやり口を繰り返しているのだと思えて仕方ありません。結局米国の行動スタイルは、自国中心のエゴの塊だということではないでしょうか。私は、このようなやり方には全く正当性は無いと思います。その米国の言いなりになって、経済安保の名の下に、中国に対する先端技術の規制を日本は始めだしましたけども、これは必ず中国の反発を引き起こし、紛争を引き起こすやり方であり、長い目で見た場合、日本の国益を阻害する、或は日本の国益に反する愚かな行動ではないでしょうか。

 今や、日本にとって最大の貿易相手国となった中国を仮想敵に仕立て上げ、沖縄の島々に中国を標的とするミサイル基地を建設し、緊張を高めて何の利益があるのでしょうか。いずれこのような挑発行為は、中国とのトラブルを激化させることは十分ありうると思います。日本では、昔から商売相手とは仲良くするというのが、庶民の共通認識ではないでしょうか。米国の言いなりに、台湾有事を口実にして、反中国包囲網に進むのではなく、正常な善隣友好関係を取り戻さなければいけないと思います。

 多くの皆さんと共に、21世紀のアジアと中国との関係はどうあるべきなのか、日中友好のあり方を、未来志向で考えていきたいと思います。最後に私たちはいま改めて、中国を仮想敵国に仕立て上げて着々と戦争準備に突き進んでいいのか?!うったえたいと思います。中国は敵ではありません。最大の貿易相手国なのです!日中友好こそ、日本の最大の安全保障の一つだと、声を大きくして世界にうったえていきたいと考えております。皆さん、結局アジアの平和と安定発展の為に肝となるのは、結局、日中友好と共存共栄なんです。戦争準備にひた走るのではなく、平和の構築に私たちは全力を注がなくてはなりません。皆さん、これから一緒に頑張っていこうではありませんか。

ご清聴ありがとうございました。
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