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第6回西日本地区日中友好交流大会が盛会裏に開催された

第6回西日本地区日中友好交流大会が盛会裏に開催された

 7/31、第6回西日本地区日中友好交流大会が香川県高松市で開催された。西日本は、遣唐使や仏教伝来の昔より日中友好の歴史があり、とりわけ香川県は日中国交正常化に貢献された大平元総理の時代から日中友好の伝統が今にいきづく。


 開会にあたり、中国側主催者として、中国駐大阪総領事館の薛剣総領事は、「日中平和友好条約」は両国の何世代もの人々が試練や苦難を乗り越えできた共通の誓いの言葉で、双方ともその法律的遵守義務を負っており、互いに敬い安泰をはかることが大事だと述べた。草の根の小さな炎を集めれば、平和友好の旗を高く掲げ、日中友好の大きな炎と燃え盛るでしょうと指摘。心を通わせ、先人たちの残してくれた友好の炎・日中友好を若者世代に受け継ぎ、新時代の輝を吹き込みましょうとうったえられた。

薛剣総領事

 日本側の主催者代表として、西日本地区日中友好協会代表の梶本徳彦大阪府日中友好協会会長が挨拶をされ、関西の日中友好運動には、「以民促官(民をもって官を促す):民間の日中友好運動が政府を日中友好へ促す」の伝統があることを強調された。

梶本徳彦大阪府日中友好協会会長

 このあと、二階俊博日中友好議員連盟会長、程永華中国日本友好協会常務副会長のビデオメッセージ、後藤田正純徳島県知事、趙剛陝西省省長、梅梅江西省南昌市外事弁公室主任、于建軍大連市中日友好協会会長の来賓挨拶があった。このほか県下の国会議員、市長、市会議長の皆様など多くの来賓紹介があった。

 基調講演には、呉江浩中華人民共和国駐日本国特命全権大使と池田豊人香川県知事が登壇された。

 呉江浩大使は、西日本は歴史的にもそして今後も日中友好の先進的けん引的役割を果たすといったことを述べ、今年は、中国の改革開放45周年でもあり、日中平和友好条約締結45周年の記念の年で、日中平和友好条約には時空を超えた価値があり、日中関係を運営する上で遵守すべき指針であるばかりか、今日世界が直面する問題を解決する上で大きな現実的な意義があり、大切にすべき貴重な財産だと指摘された。

 そして、次のように述べられた「最近、多くの日本の方が、平和友好こそが日本にとって最大の安全保障であると、繰り返しおっしゃっています。両国関係が困難に遭遇したからといって、友好の信念を揺るがしてはなりません。マイナスの声があるからといって、彷徨ってはなりません。中日友好が双方の共通利益に合致する唯一正しい選択肢であることを固く信じて、堂々と友好の旗を高く掲げるべきであります。」と。

呉江浩大使

 池田豊人知事は、日中貿易が香川県にどれほどの豊かさをもたらしたかを、グラフや図表で解説された後、讃岐うどんと香川の酒を、中国のスーパーに卸す話が進んでいることなどを紹介された。

 最後に、日中の大学生がそれぞれ日本語と中国語で「第6回西日本地区日中友好交流大会宣言」を発表し、満場の拍手で採択された。大会宣言を発表する大学生の姿は、宣言の内容と相俟って感動的だった。

大会宣言を発表する大学生


「第6回西日本地区日中友好交流大会宣言」

 本日、私たちは香川県に集まり、ともに第6回西日本地区日中友好交流大会を開催します。これは『日中平和友好条約』締結45周年を記念する盛大な式典であり、条約締結の初心に立ち返り、歴史から知恵や力を汲み取り、共に日中友好を推進する信念と決意を、より一層強くするためのものです。

 歴史を振り返れば、日中両国の先輩指導者たちが両国民の根本利益の観点から、卓越した戦略的知恵と政治的勇気をもって、日中国交正常化の実現を英断し、さらに条約という法的に裏打ちされた形で両国の平和共存、世世代々の友好という方向性を定め、私たちに半世紀の発展と繁栄をもたらしてくれました。

 今世界を見渡すと、百年に一度の大変革が加速し、国際情勢はかつてないほど錯綜し、日中関係は決して順風満帆と言えない厳しい状況に置かれ、前進しなければ後退してしまう重要な段階にあります。私たちは、強い使命感と責任感、そして私たちの世代の知恵と勇気をもって、日中関係が平和・友好・協力の状態を保ち、安定して前進を続けるよう努めなければなりません。

 西日本地区は昔から中国との友好交流の先駆者・模範であり、「民間先行、以民促官」の優れた伝統があります。いかなる障壁が立ちはだかろうとも、私たちはこれからも勇ましく時代の波に乗り、困難に立ち向かい、民間・地方レベルから日中友好を強化・発揚し、両国関係の改善・発展のための力を蓄え、ともに新時代の日中関係の素晴らしい展望を切り開くべく、力を尽くしていきましょう。

 未来を見据えて、私たちはここに厳粛に宣言します。

―日中友好をもっと信義を重んじるものに。私たちは、日中平和友好条約など四つの政治文書で確立された各原則を遵守の上、両国が「相互に協力パートナーとなり、脅威を与えない」という政治上の共通認識を実践し、日中友好が常に正しい方向に沿って長期的に安定するようにしましょう。

―日中友好をもっと元気いっぱいに。私たちはこれからも積極的に行動し、より多くの友好の声を上げ、友好の力を集結させ、健全で理性的かつポジティブなエネルギーを広め、日中友好の旗を高く掲げましょう。

―日中友好をもっと身近なものに。私たちはこれからもさらに奥深い草の根交流によって友好を発展させ、小さな友好の炎を広げ続けることで、日中友好の炎を勢いよく燃え上がらせましょう。

―日中友好をもっと心震わせるものに。私たちはこれからもより多くの歴史・人文的源泉を掘り起こし、両国民の心と心をつなぐものを探り、平和友好をともに共有する価値として追及していきましょう。

―日中友好をもっと多くの人の心に届くものに。私たちはこれからも実務交流や協力を幅広く推進し、両国民により多くの交流機会を創出し、より多くの実益をもたらし、日中友好を「見ても、楽しんでも、食べても最高」な交流にしていきましょう。

―日中友好をもっと持続可能に。私たちはこれからも多くの人々が日中友好に関心を持ち参加するよう努め、特に両国の青年世代が積極的に友好事業に身を投じ、日中友好の後継者として、友好の炎を代々受け継いでくれるよう応援しましょう。

第6回西日本地区日中友好交流大会参加者一同

2023年7月31日

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