悪循環スパイラルは発振である

経済は増幅である。

増幅器には、裸と正帰還と負帰還の三種がある。

経済関係者は、経済が増幅器であることを理解していない。
金融危機を持ちこたえようとして、ますます悪化する。

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電子工学の場合を検討しよう。

複雑な回路を作ると発振する。
発振しない回路を作ろうとしても発振する。

そこで発振を止める。

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その方法は正帰還信号をバイパスすることだ。

即ち、バイパス・コンデンサーを回路に入れて、
正帰還信号を排除する。

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インフレやデフレは発振現象だ。

金融危機の場合を考えよう。

経済を発振させている企業がある。

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はっきりいえば、
この企業を経済システムから排除することだ。

これが正帰還信号のバイパスだ。

つまり悪質企業を倒産させ、
経済システムから除外する。

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ところが、悪質企業を救済する。

これは問題の先送りや、変質を招く。
発振を隠す操作だ。

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国家権力が、仲間を救うといえば格好いいが、
それは弱者を殺して出来ることだ。

弱者を殺して、仲間を救う。
これは犯罪だ。

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この犯罪に救いはない。

出来ないことをやり、
やってはならないことをやっている。

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権力は強盗殺人を行う。

既に経済ではない。

ただの犯罪だ。
しかも強盗殺人、略奪と殺戮だ。

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弱者を殺して、強者が一時生き延びる。

これが新自由主義グローバリゼーションだ。

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構造理性はこれを解読した。

理論理性は権力犯罪を認識理解できない。