超人少年伝説

源氏物語千年 紫式部が突然現れ 紫式部氏思想を書くことになった

日本の成功と失敗の自己同一性

2007-08-29 05:01:13 | Weblog
西欧、従って現代世界も力の世界である。
力の強いものの言うことが正義となる。

日本の悲劇はこの世界秩序を無視し、
国内では力支配をやりながら、
世界にそれを認めない。

日本の神聖、それが力支配であることを認識できない。

この捩れから、世界に逆捻りを食う。

西欧は力支配を現世に沈殿結晶、愛を上澄みとしている。

日本も力支配をお上日本とし、美を上澄みとする。

ところが日本は、本居思想で、
国家を神聖とし、そのため世界の頂点に立つ。
いい気持ちだ。

かくして日本は世界をありのままに受け入れられない。

一方日本は世界と切磋琢磨の経験がなく、
美を人間性に昇華できなかった。

だが西欧を通した国家の神聖、
これは経済や軍事で、成功をもたらした。

それが人間性や愛の展開を阻み、
世界とは金と権力でしか関係できない日本を作り、
これが西欧と衝突する。

そのため戦前はドイツ、戦後はアメリカの言いなりになって、
問題を先送りし、金と権力に耽る。

ここに日本の神聖なる、妄想型統合失調を見る。

日本の神聖とアメリカの神聖の絶対矛盾的自己同一化、
妄想だからこれが出来、
一方近隣に絶対者として振舞う。

靖国こそは日米同一化の原因であり、
そして今も続く鬼畜アメリカとの戦場なのだ。

これが妄想型統合失調であるわけだ。
日本問題の惨状がここにある。

西欧が世界支配するのは、
力支配と愛と人間性が対等に存在しているからだ。

即ち力を愛が負帰還、安定性を持つ。
世界はここに呑み込まれた。
西欧に問題があっても、世界を従える能力があるからだ。

西欧の力支配は、日本そして中国インドに逆ねじを食い始めた。
だがアジアが西欧を潰す前に、自滅するだろう。
愛がないから。


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