何故、紫の上は光源氏と別れなかったか。
*
魂は、時間を越えた存在である。
光源氏の浮気に、布団の中で、泣き叫んでいた。
これが現実的対応である。
*
だが紫の上は、光源氏の中にある一寸の魂に共振していた。
魂は、始まりも終わりも無い時間に存在する。
光源氏は時空間の存在である。
*
即ち、脱時間の存在と時空間の存在の関係で、
両者は不確定性原理の問題である。
両者は交わることがない。
*
両者が、人間として関係するとどうなるか。
現実では、両者は傷つけ合う関係である。
だが魂はこれを超えている。
*
魂には、現実の喜怒哀楽に関係が無い。
身体と精神の関係では、魂はこれを超えている。
その関係を書いた源氏物語である。
*
光源氏にさらわれ、強姦されても、これは魂には関係が無い。
これが権力と魂の不確定性原理である。
現実にいじめられて、殺される人がいる。
魂を生きれば、現実を超える。
それが紫の上の問題である。
証明終わり。
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魂は、時間を越えた存在である。
光源氏の浮気に、布団の中で、泣き叫んでいた。
これが現実的対応である。
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だが紫の上は、光源氏の中にある一寸の魂に共振していた。
魂は、始まりも終わりも無い時間に存在する。
光源氏は時空間の存在である。
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即ち、脱時間の存在と時空間の存在の関係で、
両者は不確定性原理の問題である。
両者は交わることがない。
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両者が、人間として関係するとどうなるか。
現実では、両者は傷つけ合う関係である。
だが魂はこれを超えている。
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魂には、現実の喜怒哀楽に関係が無い。
身体と精神の関係では、魂はこれを超えている。
その関係を書いた源氏物語である。
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光源氏にさらわれ、強姦されても、これは魂には関係が無い。
これが権力と魂の不確定性原理である。
現実にいじめられて、殺される人がいる。
魂を生きれば、現実を超える。
それが紫の上の問題である。
証明終わり。