超人少年伝説

源氏物語千年 紫式部が突然現れ 紫式部氏思想を書くことになった

紫の上の問題

2014-11-11 06:07:34 | Weblog
何故、紫の上は光源氏と別れなかったか。

     *
魂は、時間を越えた存在である。
光源氏の浮気に、布団の中で、泣き叫んでいた。
これが現実的対応である。

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だが紫の上は、光源氏の中にある一寸の魂に共振していた。

魂は、始まりも終わりも無い時間に存在する。

光源氏は時空間の存在である。

       *
即ち、脱時間の存在と時空間の存在の関係で、
両者は不確定性原理の問題である。

両者は交わることがない。

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両者が、人間として関係するとどうなるか。
現実では、両者は傷つけ合う関係である。

だが魂はこれを超えている。

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魂には、現実の喜怒哀楽に関係が無い。
身体と精神の関係では、魂はこれを超えている。

その関係を書いた源氏物語である。

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光源氏にさらわれ、強姦されても、これは魂には関係が無い。
これが権力と魂の不確定性原理である。

現実にいじめられて、殺される人がいる。
魂を生きれば、現実を超える。

それが紫の上の問題である。
証明終わり。

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