超人少年伝説

源氏物語千年 紫式部が突然現れ 紫式部氏思想を書くことになった

自己疎外産業論

2009-02-02 06:16:25 | Weblog
成功や幸福や感動は、自己を疎外し、
自分でない自分を作り、
即ち自己を破壊する。

人は辛いことや苦しいことから出来ていて、
これを楽しいことや面白いことに置換すると、
そこの本来の自己は異物排除される。
即ち、本来の自己は阻害される。
即ち、偽自己が楽しく愉快に作られる。

*。
感動幸福産業は、
本来の自己や世界を消し去り、
自己を感動組織の産業機能に作り変え、
感動産業に取り込まれた人は、
感動や幸福をモノ化し、記号化し
本来の自己と偽自己の境界が消滅し、
偽自己感動産業を現実としてしまい、
最早葛藤を覚えることなく、
自己と世界の破壊に感動し、
偽自己の製造販売消費に耽り、
それを幸福として楽しむのだ。

*。
現代人はとんでもないことに感動し、
それを幸福と思っている。

幸福でないものを幸福とするから、
虚しいのであり、
感動でないものを感動とするから、
寂しいのだ。

*。
偽自己の感動幸福産業こそが、現代文明の正体であった。

誰もがいらいらし、虚しいのである。
これに更に感動を注入する日本型感動産業である。
言っておくがこれはクールジャパンではない。

*。
偽感動に更に偽感動、
これで元に戻るのだろうか。
これが柔道忍術か?

だが感動と癒しは発振したのだ。
そこには不安・不満・不愉快ばかりがある。

即ち、安心・安定・安全がなくなった。

*。
自己破壊産業こそ、感動産業の正体だった。

感動と幸福は悪魔のお菓子だった。

それを食って、人は畜生・鬼畜・餓鬼となった。
そこに畜生・鬼畜・餓鬼の幸福と感動があった。

*。
これらの識別は構造理性にしかできないのではないか。


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