1980年代末から1990年代初めにかけての一眼レフカメラのAF(オートフォーカス)化の時期、キヤノンはレンズマウントを一新しました。それ以外のメーカーでは、ミノルタもマウントを一新しています。
それに対して、ペンタックスとニコンは、マウントを変えずAFになりました。
キヤノンのEFマウントは、機械的摺動部がまったくなく、完全電子接点化されていて、銀塩からデジタルになっても十分通用する性能を持っています。キヤノンのAF駆動はすべてレンズ内モーターなので、レンズ内のAFモーターへは電気接点で給電されます。
こちらはニコンのFマウント。不変のFマウントと言われながら、少しづつアップデートされていて、完全電子マウントに近づいています。ただし、上位機ではAF駆動軸が右下に備えられています。マニュアルフォーカスに切り替えると、この駆動軸が機械的に引っ込む仕組みになっています。
ただし、安価なAFレンズはレンズ内モーターを採用したものが多く、下位の一眼レフモデルでは、AF駆動軸を省略したモデルもあり、AFカメラにAFレンズ(AFモーターを持たない初期の単焦点レンズなど)を取り付けても、AFが作動しないこともあります。
こちらは、ペンタックスのKマウントです。こちらはニコンとは逆側にAF駆動軸があります。ペンタックスの特徴として、マウント面に電気接点があり、マウント内にはレンズ内モーターへの給電の接点が2つ有るだけです。ペンタックスはレンズ内モーターへの移行が遅れ、デジタルが普及する直前までボディ内モーターでした。そのためこの接点を持たないAFカメラもあります。ニコンとは逆に、レンズ内モーターのレンズで、AFが作動しない組み合わせが発生します。
さて、これらのマウントですが、ミラーレスの世の中になって、どうなったというと、キヤノンは電気接点の読み替えのみでマウントアダプターを作成して移行しました。そのため、かなり互換性が高く、ほぼ従来のレンズが問題なく取り付けられるようです。
一方ニコンもミラーレスに移行しましたが、マウントアダプターに、AF駆動モーターを装備しなかったので、ミラーレスに旧来の単焦点などの古めのAFレンズを取り付けた場合、AFが作動しないそうです。ソニーにあるような、AF駆動モーターが内蔵されたマウントアダプターは現在のラインナップ二内容です。
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