
木皿泉著の昨夜のカレー、明日のパンを紹介します。筆者の木皿泉はもともと夫婦でコンビを組んでいる脚本家で、野ブタをプロデュースなどの脚本を手かげています。この本は初の小説の作品で、2013年に単行本で発行されています。
その後、2014年に仲里依紗主演で、NHKでドラマ化されています。この時のドラマの脚本も木皿泉が手掛けていて、ドラマの原作と脚本の筆者が同じです。
ドラマが先で、小説が後のケースではたまにありますが、小説が先でドラマが後だと、脚本小説が同じなのはあまり記憶にありません。
配偶者と死別した嫁が、実家に帰らず義父と同居しています。7年も前に亡くなった人を思い続けて、義父と同居する物語ですが、原作は泣けてきます。ただ、ネタバレになりますが、新たな道に進んで、義父と同居のまま新しい人と再婚することなりました。
ドラマを見て文庫を買って、6年後に再び読み直してみましたが、途中悲しい話もあるものの、パッピーエンド的な終わり方でいいなあと感じたところです。
余談ですけど、この時初めて仲里依紗と星野源(7年前に死別した設定で回想シーンのみ)をテレビで見ました。自分は星野源がその後、あそこまでブレイクするとは思っていませんでした。