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nishimino

にしみの鉄道情報局付属ブログ

和歌山の個性車

2019-01-20 | バス(車両)


以前和歌山バスにはこんな個性的なバスがいました。JR和歌山駅~南海和歌山市駅間のシャトルバス専用車です。車体は見ての通り西工E形の全面1枚窓、ドア側にルーバーがあるのでいすゞで、シャーシはP-LV214系と思われます。一時期流行った、観光マスクの路線車です。
写真では分からないのですが、トップドアではなく前後扉で、車内も2+1の3列で完全に市内交通仕様となっています。

観光マスクの路線車は珍しくないのですが、大抵が郊外路線や貸切兼用、観光地の路線バスなどで、このように純然たる市内交通に使用されるのはあまり例が無いと思われます。

なお現在、和歌山駅~和歌山市駅間の路線は、他の路線と車両の区別等はされていないようです。

撮影 和歌山市駅 2006年1月13日

関電トンネルバスの新車

2018-11-11 | バス(車両)

来シーズンから運行が行われる、関電トンネルバスの新車が扇沢にすでに納車されていました。今までは鉄道扱いのトロリーバス運行でしたが、来シーズンからは電気自動車での運行になります。
扇沢にて急速充電をして、黒部ダムまでの1往復を電気で走る方式にするようです。充電方法ですが、通常の急速充電以外に、屋根上にパンタグラフがありそこから充電します。パンタグラフでの充電電圧ですが、トロリーバス用も架線をそのまま使う直流600V(±300V)ではなく、新たに新設する三相交流400Vの架線で充電するようです。

ベースは見ての通り日野車ですが、電気自動車への改造はフラットフィールドで行われています。

従来のトロリーバスは鉄道扱いのため、ナンバーはついていませんでしたが、新車はナンバーが付いています。営業ナンバーではなく白ナンバーなので、公道を回送するために付いているようです。
来シーズンの実際の営業に入る頃には、緑の営業ナンバーが付いているのか、それとも関電トンネルは私道扱いになり、ナンバー無しになるのかどちらだろうか。

撮影 扇沢 2018年10月27日

バンホール・アストロメガ東名高速線進出

2018-09-03 | バス(車両)


9月1日から東名高速線にバンホール・アストロメガが使用されるようになりました。JRバス関東のアストロメガは、7月から都内の短距離路線で使われていて、足慣らしが終わって、本格的に使用開始といったところでしょうか。

2010年にエアロキングが生産中止になって以来、2階建てバスの新車は国内では入手できませんでしたが、紆余曲折を経てはとバスが2016年にベルギーバンホール社から2階建てバス、アストロメガを輸入しました。それ以降、東京ヤサカ観光バス、京成バス、ジャムジャムエクスプレスがアストロメガを導入しています。
今回、大本命とも言えるJRバス関東がアストロメガを導入しました。

今の所、アストロメガはJRバス関東の車両を含めて、全て4列シート車(夜行仕様のジャムジャムエクスプレスも同様)で、2階建てバスの需要の大きい3列シートの導入はありません。
欧州には3列シート仕様のバスはないそうなので、かって西日本JRバスが導入していた、ヨンケーレモナコの夜行高速仕様は日本からシートをベルギーに送って取り付けたそうです。
アストロメガは、1980年代にも輸入されていて、そのときは国内で車内の内装を行ったそうですが、今後夜行高速仕様が必要な場合、シートをベルギーまで送るのか、それともシートを取り付けない状態で輸入して、国内の2次架装メーカーでシートを取り付けるのどちらかが選択されると思われます。

ここ数年、ネオプランは、輸入実績がほとんど無いようですし、例の一件で完全にJRバス関東は入れないでしょう。また連節バスで輸入例が多いエボバス(メルセデス・ベンツ・シターロの性製造元)は、2階建てバスのラインナップ自体が、近距離路線用を除いて無いようです。

今後、バンホールアストロメガの評価が良ければ、JRバス関東以外のJRバス各社にも導入が広がるかもしれません。

撮影 名古屋駅新幹線口 2018年9月2日

京都市バスの新車2017

2018-08-16 | バス(車両)
ここ数年の訪日外国人観光客、いわゆるインバウンド需要の恩恵を最も受けた事業者が、京都市交通局ではないでしょうか。
10年ほど前は、財政健全化計画が言われていましたが、観光需要が増えて、この5年で50両もバスを増車しました。それでも、需要に追いつかず、混雑緩和のため、乗降方式の変更を検討することになりました。
具体的には均一系統のみ、前乗り運賃前払いの都営バスや名古屋市バスと同じ乗降方式にするようです。
前降りでは中ドアよりも後ろの乗客が、降車時に車内を通り抜けしにくいため、運賃前払い後降りの方がスムーズに降車できるためと言われており、昨年2017年10月に急行100系統で社会実験が行われ、その成果から混雑緩和に効果があると判断されたようです。運賃前払いだと、終点や降車が多いバス停で、前ドアと中ドアの両方を開けて、2つのドアから短時間で降車できるので、こちらの効果のほうが前乗り化の大きいかもしれません。

もう1点、嵯峨嵐山地区と修学院岩倉地区、上賀茂西賀茂地域が均一運賃化されたため、8系統や洛西地区からの系統を除いて、市中心部を走る整理券系統がほぼなくなったのも大きいと思われます。数年前なら5系統や28系統、93系統など均一区間を調整区間を走る整理券系統が、多く走っていたので均一系統の前乗りは導入自体が難しかったと思われます。


それで、2017年度の新車が3月に納車されましたが、これらはすべてこの前乗り構想に対応しており、側面の幕が中ドアの後ろから、前ドアと中ドアの間に移っています。

まずは多数派のエルガ、3485~3490・3495~3498・3503~3514・3518~3521・3528~3531・3535~3540の36両が烏丸営業所以外に導入されました。京都市伝統のセイフティウインドウも設置されています。


烏丸営業所には3年連続でエアロスターが入りました。3525~3527・3532~3534の6両で、こちらも幕は前ドアと中ドアにあります。


ところで、肝心の京都市バスの均一系統の前乗り化ですが、実施時期はまだ決まっていません。

撮影 京都駅前 2018年8月12日

大井川鉄道のエアロスターK

2018-05-21 | バス(車両)


よく知られた車両ですが、大井川鉄道のエアロスターK、屋根上の角型通風器からわかるように、1993年以前の都営バスです。

中ドアを埋めてトップドアに改造しています。中ドアを埋めた箇所は、廃車から外したのか、それとも大井川鉄道の電車から調達したのか縦長の窓があります。車内は廃車から外してきた補助席付きのシートに取り替えられています。



この車両、都営バスで言うところの先代V代(1989年)で、実に28年ものということになります。2003年の神尾駅の土砂崩れの代行バスに入っていたのは聞いていましたが、それ以降寸又峡線や、閑蔵線、千頭駅の駐車場シャトルバスに入っているようです。
ここ最近は千頭駅の構内に置かれていますが、あまり動いていないようです。

撮影 2018年5月19日